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えじぷとの文化、芸術、エンターテインメント堪能記です。 twitter: @sukkarcheenee facebook: http://www.facebook.com/koji.sato2
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通勤途中、ゲジーラ島の中洲をナイル川をはさんで中心街へと結ぶKASL EL NILブリッジ(通称=虎橋)の入口で、背の高い台座に乗っかった銅像と対面する。19世紀から20世紀初頭にかけてのエジプト独立運動をリードしたサアド・ザグルールの像だ。

最近読んだ新聞で、この銅像がエジプト近代芸術の父、マハムード・モフタール(Mahamoud Mokhtar、1891-1934)の作であることがわかった。同氏の最も有名な作品は、カイロ大学の正門に構える”Reawakening of Egypt"(「エジプトよ、再び目覚めよ」)。スフィンクスを従える農村の女性が、頭にかけたスカーフを外そうとする瞬間を切り出した。タイトルが示すように、自立する女性の姿を通して、偉大な伝統を尊重しつつ自らを覚醒させたエジプト人による新しい国づくりを鼓舞している。

サアド・ザグルールと同時代を生きたマハムード・モフタールも負けず劣らずのナショナリストで、芸術表現を通して国民の団結と植民地支配からの解放を訴え続けたらしい。新聞記事に興味深い記述があった。サアド・ザグルールのような独立運動のリーダーを称える像の作成は、王室からの要請に基づくものではあったものの、英国支配にたてついたという意味で、王室にとっては微妙な要素をはらんでいた。それを承知のうえでマハムード・モフタールは、敢えて王族や英国支配者の銅像よりも大きい像を作り、ナショナリストの面目を保ったという。

マハムード・モフタールの2つの作品は、以下のサイトで詳しい解説とともに紹介されています。

http://www.egy.com/landmarks/01-06-21.shtml
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