えじぷとの文化、芸術、エンターテインメント堪能記です。
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4月21日午前、エジプトではここ以外ほぼ皆無の100%民間の文化施設、El Sawy Culture Wheel(通称=SAKIA(車輪))を訪問した。2月末、SAKIAの5周年フェスにブース出展し、凧づくりと折り紙のワークショップをやったのがまだ記憶に新しい。我々のブースがとりわけ好評だったため、双方気をよくして、これを発展させ常設化しようという話になった次第。
SAKIAの代表、Mohammad EL SAWY氏は、元文化大臣のご子息というサラブレッドにして、父とは違うやり方でこの国の文化振興に取り組んでいる。毎日必ず何かプログラムが進行していて、平均すると日に3本の催しがあるというから、その精力的な取り組みは政府系文化機関の比ではない。月刊のカレンダーを一瞥すると夜の音楽公演が圧倒的に目立つが、日中も子供や若者が集まるワークショップや、文化と社会のあり方について討論するセミナーなどが頻繁に行われていて、さながら市民のための市民によるサロンの体をなしている。コンサートについていえば、アマチュア・バンドに毛のはえたような若者から世界屈指のウード奏者ナスィール・シャンマまで玉石混交という感じだが、それもライブハウスのようなスペースの少ないこの地において、若い才能に場を提供するというミッションに基づいてのことという。今日聞いた話では、来月あたりから、こうした将来性のあるミュージシャンの楽曲をインターネットで配信するサービスを開始するという。
この日も午後から、文学・芸術と民主主義をテーマとするセミナーがあるというのでSAWY氏は忙しそうだったが、そんななか僕たちとの協議のために1時間あまりも時間をとってくれたのが嬉しかった。このセミナーについて新聞の告知記事を見ていたので水を向けたら、4月6日の「世界一静かなゼネスト」をとりあげ、今は政府に封じ込められてなす術なくしている市民を、少しずつ文化の力で啓蒙していくことが必要で、今日のセミナーを含むSAKIAの事業がゆっくりと人々の意識を変え、社会を下から変革していくというヴィジョンを語ってくれた。
SAWY氏がセミナーの準備のため席を離れたあと、スタッフの一人、ブルガリア人のドニカさんが僕達に語ってくれた。SAWY氏は頻繁に政界からラブコールを受けるひとかどの人物だが、同時にその市民への影響力を政府は警戒もしていて、なかなかに難しいかけひきをしながら、この静かな革命にとりくんでいるという。
ゴミ溜めを掘り起こしてナイル河岸に作り上げた革命拠点SAKIAは、5年の活動を通して確実にカイロ市民の認知と支持を得ている。折り紙とはいかにもささやかだが、単発のイベントだけではなく、何か恒常的な取り組みを通してこの静かな革命に参画したいと思っていたので、SAWY氏が今日のプロポーザルを二つ返事で受けとめてくれたことが嬉かった。
「車輪」っていうのは、やっぱりボブ・ディランだろうか。Like a Rolling Stone。回転(revolve)し続ける石が、ゆっくりと、確実に、カイロっ子のスピリットを変革しつづけている。
SAKIAの代表、Mohammad EL SAWY氏は、元文化大臣のご子息というサラブレッドにして、父とは違うやり方でこの国の文化振興に取り組んでいる。毎日必ず何かプログラムが進行していて、平均すると日に3本の催しがあるというから、その精力的な取り組みは政府系文化機関の比ではない。月刊のカレンダーを一瞥すると夜の音楽公演が圧倒的に目立つが、日中も子供や若者が集まるワークショップや、文化と社会のあり方について討論するセミナーなどが頻繁に行われていて、さながら市民のための市民によるサロンの体をなしている。コンサートについていえば、アマチュア・バンドに毛のはえたような若者から世界屈指のウード奏者ナスィール・シャンマまで玉石混交という感じだが、それもライブハウスのようなスペースの少ないこの地において、若い才能に場を提供するというミッションに基づいてのことという。今日聞いた話では、来月あたりから、こうした将来性のあるミュージシャンの楽曲をインターネットで配信するサービスを開始するという。
この日も午後から、文学・芸術と民主主義をテーマとするセミナーがあるというのでSAWY氏は忙しそうだったが、そんななか僕たちとの協議のために1時間あまりも時間をとってくれたのが嬉しかった。このセミナーについて新聞の告知記事を見ていたので水を向けたら、4月6日の「世界一静かなゼネスト」をとりあげ、今は政府に封じ込められてなす術なくしている市民を、少しずつ文化の力で啓蒙していくことが必要で、今日のセミナーを含むSAKIAの事業がゆっくりと人々の意識を変え、社会を下から変革していくというヴィジョンを語ってくれた。
SAWY氏がセミナーの準備のため席を離れたあと、スタッフの一人、ブルガリア人のドニカさんが僕達に語ってくれた。SAWY氏は頻繁に政界からラブコールを受けるひとかどの人物だが、同時にその市民への影響力を政府は警戒もしていて、なかなかに難しいかけひきをしながら、この静かな革命にとりくんでいるという。
ゴミ溜めを掘り起こしてナイル河岸に作り上げた革命拠点SAKIAは、5年の活動を通して確実にカイロ市民の認知と支持を得ている。折り紙とはいかにもささやかだが、単発のイベントだけではなく、何か恒常的な取り組みを通してこの静かな革命に参画したいと思っていたので、SAWY氏が今日のプロポーザルを二つ返事で受けとめてくれたことが嬉かった。
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インドで4年生活し、今度はエジプトへ!この国の人々の生態、面白情報をお届けします。
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