えじぷとの文化、芸術、エンターテインメント堪能記です。
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4月6日に全国規模のゼネストが計画されていたため、それなりに警戒していたが、フタを開けてみたら、街は閑散としていて、ただ空が本格的に到来した砂嵐で黄色に染まっただけだった。
朝起きてみると、いつもはけたたましい通勤途中の車の騒音が、なんだか元気がない。スタッフの一人から電話が鳴り、親族にすすめられて大事をとって今日は仕事を休みたいとのこと。どうやら、「何かが起こるかもしれない」という一般市民の不安が、少なからぬ人々を自宅に引き止めたために、街が静かになってしまったようだ。下に迎えにきてくれていた運転手さんも、息子の学校を今日は休ませたと言っていた。
出勤途中、デモの中心地として計画されていたタハリール広場付近には、いつもの何倍もの警備体制が敷かれていた。大量の警官を動員して集会そのものを封じ込めようと、政府が乗り出していたのだ。
結局、タハリール近辺ではなんらデモや警官との衝突らしきことは発生せず、カイロ大学、アインシャムス大学の日本語学科からも問題なしとの報告を受け、きつねにつままれたような気分で家路についた。
夕刻、家族と雑談。ゼネストはどこへ行ったのやら。
「結局、「仕事をボイコットしてデモに参加しよう」のスローガンのうち「仕事をボイコットして」という方だけが動いて、誰もデモに参加しなかったということかな。」と僕。
それに対して義理の妹が一言。
「集団ズル休み?」(一同爆笑)
この日は空全体が砂で黄色く染まったことだけが印象的で、われわれ部外者としてはなんとも拍子抜けした一日だった。もちろん、安全という意味では、何も起こらなかったことを歓迎すべきなのだろうけれど。
今朝、オフィスでエジプトのニュースをチェックしてみた。
http://www.dailystaregypt.com/article.aspx?ArticleID=12934
報道によると、デモは当初計画ではタハリール広場を中心として、各主要大学などいくつかの拠点で敢行予定だったものの、首謀者の事前逮捕・拘留、当日の厳重な警備によってほとんど全ての行動を阻まれ、結果、LAWYERS' SYNDICATE(弁護士協会)のみで抗議行動が許されたらしい。
政府の厳重な取り締まりによって、抑圧された平和が維持されるエジプト・カイロ。この厳しい状況下でも粘り強く活動を続ける「反体制」勢力があって、市民の不満をなんとか集約し、政府へ届けようとしている(この運動体は'Kefaya movement'(「もうたくさんだ」運動)と呼ばれている。代表者はメディアを通してただ一言、「ムバラクは病気だ」と発言しただけで一年間の投獄の憂き目にあっているらしい。)。一方で、政府は、一分も対話のチャンネルを開こうとしていない。こんな偽りの平和に、多分に安心感を覚えつつも、ぬるま湯に長く浸かってのぼせたような居心地の悪さも、同時に感じないでもない。
朝起きてみると、いつもはけたたましい通勤途中の車の騒音が、なんだか元気がない。スタッフの一人から電話が鳴り、親族にすすめられて大事をとって今日は仕事を休みたいとのこと。どうやら、「何かが起こるかもしれない」という一般市民の不安が、少なからぬ人々を自宅に引き止めたために、街が静かになってしまったようだ。下に迎えにきてくれていた運転手さんも、息子の学校を今日は休ませたと言っていた。
出勤途中、デモの中心地として計画されていたタハリール広場付近には、いつもの何倍もの警備体制が敷かれていた。大量の警官を動員して集会そのものを封じ込めようと、政府が乗り出していたのだ。
結局、タハリール近辺ではなんらデモや警官との衝突らしきことは発生せず、カイロ大学、アインシャムス大学の日本語学科からも問題なしとの報告を受け、きつねにつままれたような気分で家路についた。
夕刻、家族と雑談。ゼネストはどこへ行ったのやら。
「結局、「仕事をボイコットしてデモに参加しよう」のスローガンのうち「仕事をボイコットして」という方だけが動いて、誰もデモに参加しなかったということかな。」と僕。
それに対して義理の妹が一言。
「集団ズル休み?」(一同爆笑)
この日は空全体が砂で黄色く染まったことだけが印象的で、われわれ部外者としてはなんとも拍子抜けした一日だった。もちろん、安全という意味では、何も起こらなかったことを歓迎すべきなのだろうけれど。
今朝、オフィスでエジプトのニュースをチェックしてみた。
http://www.dailystaregypt.com/article.aspx?ArticleID=12934
報道によると、デモは当初計画ではタハリール広場を中心として、各主要大学などいくつかの拠点で敢行予定だったものの、首謀者の事前逮捕・拘留、当日の厳重な警備によってほとんど全ての行動を阻まれ、結果、LAWYERS' SYNDICATE(弁護士協会)のみで抗議行動が許されたらしい。
政府の厳重な取り締まりによって、抑圧された平和が維持されるエジプト・カイロ。この厳しい状況下でも粘り強く活動を続ける「反体制」勢力があって、市民の不満をなんとか集約し、政府へ届けようとしている(この運動体は'Kefaya movement'(「もうたくさんだ」運動)と呼ばれている。代表者はメディアを通してただ一言、「ムバラクは病気だ」と発言しただけで一年間の投獄の憂き目にあっているらしい。)。一方で、政府は、一分も対話のチャンネルを開こうとしていない。こんな偽りの平和に、多分に安心感を覚えつつも、ぬるま湯に長く浸かってのぼせたような居心地の悪さも、同時に感じないでもない。
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インドで4年生活し、今度はエジプトへ!この国の人々の生態、面白情報をお届けします。
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