えじぷとの文化、芸術、エンターテインメント堪能記です。
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週があけると8月1日からラマダーンがはじまる。
ムスリムに心底共感して一緒に断食するほどの高邁な意志をもたないため、なんとなくこの一ヶ月の間に夏休みをとって帰国したり旅行したりしてきたが、今年は少なくとも最初の3週間ほどはエジプトで、彼らと苦楽をともにすることになるだろう(といっても、断食はしないので、気分だけ)。
そして、明日、29日はラマダーン前最後の金曜日。7月8日からはじまった座り込みは、その後、要求に対する軍と暫定政権の対応に対する評価をめぐって分裂傾向にあったが、明日は、立ち位置の違いを乗り越えて、26の党派が結集して改めて旧勢力の一掃、軍事法廷での裁判の禁止などの要求をつきつけるようだ。
メディア報道はどうしても、衝突が起こって死傷者が出るような場合しかとりあげないので、日本にいると、なにやらいつも危なっかしいように見えるようだが、そんなことはなくて、9割がたは平常な世の中です。
タハリールも、決死の正義感あふれる若者ばかりかと思えば、つい数日前には舞台で「ムバラク死亡説」を延々唱える学者先生と、それを舞台からおろそうとする運営側とのこぜりあいが、見物人にも波及して石の投げあいになったなんていう、ちょっとアホらしい話も聞こえてくるし、タハリールに集まる人間の行動に不信感をもつ知人の現地調査によると、テレビカメラの前で体制に対する罵詈雑言の限りを尽くす特定の女性がいて、特定の仕切り屋男性に対して、「○○と××のカメラでしゃべったらいくらいくらよこせ」などと金をせびっていたとかいう話もある。金はどこから出ている???
昨日、これからの交流プロジェクトのことを相談にきた事情通のエジプト人弁護士の話しから、4月6日運動やキファーヤ運動は立ち上げ自体がアメリカのてこ入れによるもので、もちろんアメリカはレジームの転覆を意図していたわけではないにせよ、ホスニ・ムバラク体制に対するブラック・メイルを巧妙に組織化しながら、息子ガマルへの禅譲へと誘導しようとしたその画策の全体像のなかで、子飼いの反体制勢力を操作してきたということを、再確認させられた。4月6日運動の創設メンバーの一人は、セルビアでミロシェビッチを倒すための西側がてこ入れする運動にカラシニコフをもって参戦した過去を自身のFBで自慢げに語ったことで、組織の正当性にキズをつけた。いま、この運動体は、アメリカから金をもらっているグループとそうでないグループにスプリットしている。こうしたことを、ちょっとネットで探すと、根も葉もない話ではない、ということがわかってくる。
http://www.pbs.org/wgbh/pages/frontline/revolution-in-cairo/inside-april6-movement/
アメリカや西側世界の意図はどのへんにあるのだろうか。軍の描く工程表どうりに9月に選挙をやってしまうと、立ち上がったばかりの世俗リベラル政党が議席をとれず、ムスリム同胞団の一人勝ちになるので、これを避けるためにデモを過激化させ、軍との緊張・衝突を煽ることによって、軍と市民の信頼にくさびをうち、それによって選挙をさらに後ろへ遅らせようとしているというのが、よく聞くセオリー。いまのところ、工程を書き直した軍の発表では、9月18日から選挙人・政党の登録開始、投票は11月になる模様。
真夏のラマダーン、人々が精神的に純化される1ヶ月を、今年のエジプトは平和に乗り切れるか?あまり期待できない話だが、明日のデモから8月3日のムバラク前大統領の裁判にかけての流れが、大きな対立なく展開して、その後はタハリールのバリケードが撤去され、ひとびとはラマダーンを家族と静かに過ごしながら、来るべき選挙に向けて建設的な準備がはじまりますよう、In Sha Allah!!
ラマダーン・カリーム。
ムスリムに心底共感して一緒に断食するほどの高邁な意志をもたないため、なんとなくこの一ヶ月の間に夏休みをとって帰国したり旅行したりしてきたが、今年は少なくとも最初の3週間ほどはエジプトで、彼らと苦楽をともにすることになるだろう(といっても、断食はしないので、気分だけ)。
そして、明日、29日はラマダーン前最後の金曜日。7月8日からはじまった座り込みは、その後、要求に対する軍と暫定政権の対応に対する評価をめぐって分裂傾向にあったが、明日は、立ち位置の違いを乗り越えて、26の党派が結集して改めて旧勢力の一掃、軍事法廷での裁判の禁止などの要求をつきつけるようだ。
メディア報道はどうしても、衝突が起こって死傷者が出るような場合しかとりあげないので、日本にいると、なにやらいつも危なっかしいように見えるようだが、そんなことはなくて、9割がたは平常な世の中です。
タハリールも、決死の正義感あふれる若者ばかりかと思えば、つい数日前には舞台で「ムバラク死亡説」を延々唱える学者先生と、それを舞台からおろそうとする運営側とのこぜりあいが、見物人にも波及して石の投げあいになったなんていう、ちょっとアホらしい話も聞こえてくるし、タハリールに集まる人間の行動に不信感をもつ知人の現地調査によると、テレビカメラの前で体制に対する罵詈雑言の限りを尽くす特定の女性がいて、特定の仕切り屋男性に対して、「○○と××のカメラでしゃべったらいくらいくらよこせ」などと金をせびっていたとかいう話もある。金はどこから出ている???
昨日、これからの交流プロジェクトのことを相談にきた事情通のエジプト人弁護士の話しから、4月6日運動やキファーヤ運動は立ち上げ自体がアメリカのてこ入れによるもので、もちろんアメリカはレジームの転覆を意図していたわけではないにせよ、ホスニ・ムバラク体制に対するブラック・メイルを巧妙に組織化しながら、息子ガマルへの禅譲へと誘導しようとしたその画策の全体像のなかで、子飼いの反体制勢力を操作してきたということを、再確認させられた。4月6日運動の創設メンバーの一人は、セルビアでミロシェビッチを倒すための西側がてこ入れする運動にカラシニコフをもって参戦した過去を自身のFBで自慢げに語ったことで、組織の正当性にキズをつけた。いま、この運動体は、アメリカから金をもらっているグループとそうでないグループにスプリットしている。こうしたことを、ちょっとネットで探すと、根も葉もない話ではない、ということがわかってくる。
http://www.pbs.org/wgbh/pages/frontline/revolution-in-cairo/inside-april6-movement/
アメリカや西側世界の意図はどのへんにあるのだろうか。軍の描く工程表どうりに9月に選挙をやってしまうと、立ち上がったばかりの世俗リベラル政党が議席をとれず、ムスリム同胞団の一人勝ちになるので、これを避けるためにデモを過激化させ、軍との緊張・衝突を煽ることによって、軍と市民の信頼にくさびをうち、それによって選挙をさらに後ろへ遅らせようとしているというのが、よく聞くセオリー。いまのところ、工程を書き直した軍の発表では、9月18日から選挙人・政党の登録開始、投票は11月になる模様。
真夏のラマダーン、人々が精神的に純化される1ヶ月を、今年のエジプトは平和に乗り切れるか?あまり期待できない話だが、明日のデモから8月3日のムバラク前大統領の裁判にかけての流れが、大きな対立なく展開して、その後はタハリールのバリケードが撤去され、ひとびとはラマダーンを家族と静かに過ごしながら、来るべき選挙に向けて建設的な準備がはじまりますよう、In Sha Allah!!
ラマダーン・カリーム。
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インドで4年生活し、今度はエジプトへ!この国の人々の生態、面白情報をお届けします。
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