えじぷとの文化、芸術、エンターテインメント堪能記です。
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4月14日から1泊で、4度目となるアレキ出張。現代日本工芸展が13日に終了したので、その撤収作業のために、現地事務スタッフ1、セキュリティスタッフ2、運転手1と自分の5人で出かけた。
会場となった美術館、共催者のエジプト文化省との間で、業務の進め方をめぐってゴタゴタが続き、毎回のことながら苦労の多いイベントとなった。インドでもしかり、日本のスタンダードでは何でもない当たり前の作業が、こんなにもドラマチックに展開することに慣れてしまうと、帰国後のリハビリがいよいよ大変なことになるかもしれない。
一番驚いたのは、先方の主張を受けて月曜日を休館としたのに、月曜日に作品を見たという”アーティスト”から事務所に電話がかかったきたこと。月曜日に閉じるか閉じないかというシンプルきわまりない論点も、カイロからの電話ではまったく埒があかないため、高価な工芸作品の安否を第一に考え、最後の月曜日にも「うちが雇った」警備員をはりつけることにした。
美術館に着すぐに、ダッシュして作品の状況をチェック。盗難、破壊は、幸いにも、一件もない。約2時間かけて64点の作品を梱包、さらに1時間ほどかけて木箱をボルトでロックし、最後の2時間で木箱16箱および「うちがカイロからかき集めた」展示台45点を、「うちが雇った」ポーターに2階から1階へ下ろさせ、「うちが雇った」運送業者のトラックに積み込んだ。
午後3時、晴れ晴れした気分で会場を後にし、せっかくだからと夏に予定している現代日本写真展の会場候補、Alexandria Center of Artsへご挨拶に出かけた。同じ政府系の建物と組織でこんなにも違うのかと、驚きあきれた。こちらは、1888年築のクラシックな建物に6年前に総入れ替えした新しい設備・機材が納められ、良質な環境で展示、舞台公演、映画上映、講演会、シンポジウム、ワークショップなど、マルチなイベントをカバーしている。なんといっても、何十人ものスタッフがそれぞれに自分の持ち分で忙しそうに、且つ快活に動き回っている姿に感動。撤収作業のジーンズ姿のままだったので、代表者とは今回は挨拶だけと思って訪ねたが、「いつがいい?」とさっそく秘書を呼び、あれよあれよと8月初旬のスケジュールがブロックされた。
帰りの車中では、カイロっ子のスタッフ4人が、アレキサンドリアの悪口に花を咲かせる。というのも、先の展示会場から次のCenter of Artsまで行くのに、10人以上の歩行者に道を聞き、右往左往したあげく、1時間半も費やしたのだ。「10人が10人、みんな違うことを言う」というのだが、特に際立った論点は、ここアレキでは、地下道・トンネルのことを「橋」(コブリ)と呼ぶということ。「コブリまで言ったら左に曲がれ」「コブリを越えてまっすぐ行け」というようなガイドを頼りにしたもので、われらがカイロっ子はどこまで行っても橋に遭遇せず、また次の人に道を聞くことになる。
そんな言葉一つに、230キロ離れた街の文化の違いが見てとれるのが面白い。
悪口の話はこの辺にして、カイロでもアレキでも関心するのは、ここでは車中の人が気楽に車を止めて道行く人に道を聞き、聞かれた人はどんなに忙しくても立ち止まって、自分のもっている知識を総動員して一生懸命説明してくれる。この日も、オーバーヒートした車のボンネットを開けて途方にくれた人にまで、うちのスタッフは道を聞いていた。「さすがにこの人は・・・」と僕は怪しんだが、やはり、当の被害者も、ツバを飛ばしながら一生懸命教えてくれた。
この国のこの人間臭いコミュニケーションが、僕は好きになった。
会場となった美術館、共催者のエジプト文化省との間で、業務の進め方をめぐってゴタゴタが続き、毎回のことながら苦労の多いイベントとなった。インドでもしかり、日本のスタンダードでは何でもない当たり前の作業が、こんなにもドラマチックに展開することに慣れてしまうと、帰国後のリハビリがいよいよ大変なことになるかもしれない。
一番驚いたのは、先方の主張を受けて月曜日を休館としたのに、月曜日に作品を見たという”アーティスト”から事務所に電話がかかったきたこと。月曜日に閉じるか閉じないかというシンプルきわまりない論点も、カイロからの電話ではまったく埒があかないため、高価な工芸作品の安否を第一に考え、最後の月曜日にも「うちが雇った」警備員をはりつけることにした。
美術館に着すぐに、ダッシュして作品の状況をチェック。盗難、破壊は、幸いにも、一件もない。約2時間かけて64点の作品を梱包、さらに1時間ほどかけて木箱をボルトでロックし、最後の2時間で木箱16箱および「うちがカイロからかき集めた」展示台45点を、「うちが雇った」ポーターに2階から1階へ下ろさせ、「うちが雇った」運送業者のトラックに積み込んだ。
午後3時、晴れ晴れした気分で会場を後にし、せっかくだからと夏に予定している現代日本写真展の会場候補、Alexandria Center of Artsへご挨拶に出かけた。同じ政府系の建物と組織でこんなにも違うのかと、驚きあきれた。こちらは、1888年築のクラシックな建物に6年前に総入れ替えした新しい設備・機材が納められ、良質な環境で展示、舞台公演、映画上映、講演会、シンポジウム、ワークショップなど、マルチなイベントをカバーしている。なんといっても、何十人ものスタッフがそれぞれに自分の持ち分で忙しそうに、且つ快活に動き回っている姿に感動。撤収作業のジーンズ姿のままだったので、代表者とは今回は挨拶だけと思って訪ねたが、「いつがいい?」とさっそく秘書を呼び、あれよあれよと8月初旬のスケジュールがブロックされた。
帰りの車中では、カイロっ子のスタッフ4人が、アレキサンドリアの悪口に花を咲かせる。というのも、先の展示会場から次のCenter of Artsまで行くのに、10人以上の歩行者に道を聞き、右往左往したあげく、1時間半も費やしたのだ。「10人が10人、みんな違うことを言う」というのだが、特に際立った論点は、ここアレキでは、地下道・トンネルのことを「橋」(コブリ)と呼ぶということ。「コブリまで言ったら左に曲がれ」「コブリを越えてまっすぐ行け」というようなガイドを頼りにしたもので、われらがカイロっ子はどこまで行っても橋に遭遇せず、また次の人に道を聞くことになる。
そんな言葉一つに、230キロ離れた街の文化の違いが見てとれるのが面白い。
悪口の話はこの辺にして、カイロでもアレキでも関心するのは、ここでは車中の人が気楽に車を止めて道行く人に道を聞き、聞かれた人はどんなに忙しくても立ち止まって、自分のもっている知識を総動員して一生懸命説明してくれる。この日も、オーバーヒートした車のボンネットを開けて途方にくれた人にまで、うちのスタッフは道を聞いていた。「さすがにこの人は・・・」と僕は怪しんだが、やはり、当の被害者も、ツバを飛ばしながら一生懸命教えてくれた。
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