えじぷとの文化、芸術、エンターテインメント堪能記です。
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2007年12月24日にカイロの地をふんで、1年が経過した。エジプトで最初のお正月は、ホテル暮らしで右も左もわから ずじまいだったが、1年たって、少しはこの街とこの国のことがわかり、なんちゃってアラビア語を駆使してなんとか土地の人たちとのコミュニケーションをは かっている。太鼓判には程遠いが、そこそこがんばったと自画自賛。
この年末でザマーレクの家の借家契約が切れるので、11月あたりから更 新すべきかどうか悩んだ末に、引越しを決めた。新居は、ナイル側西岸のモハンデシーン地区。ナイル東岸のオフィスからだと通勤が倍くらい遠くなったが、家 のそばにただで入れる公園があるのが決め手となった。なにせ、ザマーレクの家の向かいにあった会員制の公園は、一日ビジター券を2000円も取るのだから (赴任時は600円)、われら平民には手の届かない世界になってしまっていたのだった。
元旦には、エジプトの古代遺跡を油絵に描き続けて 15年の、木下和さんの展覧会のオープニング。大晦日から仕込みをして、2メートルから4メートルもある大きな作品たちをところ狭しと並べていった。開会 式には日本人、エジプト人あわせて100人以上の人たちが集まってくれ、お正月で人が集まるかという主催者の不安をはらいとばしてくれた。
木下和さんのページ:http://www.hiroshima-e-art.com/file/main/kaiga/kinosita/index.html
か たや、隣国、ガザではイスラエル軍による大規模空爆が続き、とうとう未明からは地上部隊が突入してしまった。ここカイロでもタハリール広場を中心に市民に よる大規模なデモが組織されているが、その怒りはイスラエルに対してはもちろん、それを公然と支持するアメリカ=ブッシュ政権に、そして、国境を閉鎖しつ づけガザ住民を見殺しにするエジプト政府にも向けられている。隣国の危機に対して憤る人々を見て、市民レベルではアラブ人としての連帯感が脈々と生きてい ることを実感する。といっても、それが絶望的無力感と一緒になったものだから、聞かされるだけの自分にもその気分が伝染してしまうのだが。
イラクでブッシュに靴を投げつけた記者がアラブ人のヒーローとなった矢先の大惨事は、ひとびとの民族的高揚感を一気に冷却させてしまった。
基金の仕事を通じて知り合った尊敬する宮内勝典さんのブログ「海亀通信」の元旦の辞はこういう内容だった。
明けまして、おめでとうございます。
世界はまだ血の海で、
いっこうに乾く気配もありませんが、
だからこそ、明けましておめでとうございます、
と、言いつのりたい思いです。
自分も同じ気持ちで、戦地の傍らから、明けましておめでとうございます、と言うことにしよう。
この年末でザマーレクの家の借家契約が切れるので、11月あたりから更 新すべきかどうか悩んだ末に、引越しを決めた。新居は、ナイル側西岸のモハンデシーン地区。ナイル東岸のオフィスからだと通勤が倍くらい遠くなったが、家 のそばにただで入れる公園があるのが決め手となった。なにせ、ザマーレクの家の向かいにあった会員制の公園は、一日ビジター券を2000円も取るのだから (赴任時は600円)、われら平民には手の届かない世界になってしまっていたのだった。
元旦には、エジプトの古代遺跡を油絵に描き続けて 15年の、木下和さんの展覧会のオープニング。大晦日から仕込みをして、2メートルから4メートルもある大きな作品たちをところ狭しと並べていった。開会 式には日本人、エジプト人あわせて100人以上の人たちが集まってくれ、お正月で人が集まるかという主催者の不安をはらいとばしてくれた。
木下和さんのページ:http://www.hiroshima-e-art.com/file/main/kaiga/kinosita/index.html
か たや、隣国、ガザではイスラエル軍による大規模空爆が続き、とうとう未明からは地上部隊が突入してしまった。ここカイロでもタハリール広場を中心に市民に よる大規模なデモが組織されているが、その怒りはイスラエルに対してはもちろん、それを公然と支持するアメリカ=ブッシュ政権に、そして、国境を閉鎖しつ づけガザ住民を見殺しにするエジプト政府にも向けられている。隣国の危機に対して憤る人々を見て、市民レベルではアラブ人としての連帯感が脈々と生きてい ることを実感する。といっても、それが絶望的無力感と一緒になったものだから、聞かされるだけの自分にもその気分が伝染してしまうのだが。
イラクでブッシュに靴を投げつけた記者がアラブ人のヒーローとなった矢先の大惨事は、ひとびとの民族的高揚感を一気に冷却させてしまった。
基金の仕事を通じて知り合った尊敬する宮内勝典さんのブログ「海亀通信」の元旦の辞はこういう内容だった。
明けまして、おめでとうございます。
世界はまだ血の海で、
いっこうに乾く気配もありませんが、
だからこそ、明けましておめでとうございます、
と、言いつのりたい思いです。
自分も同じ気持ちで、戦地の傍らから、明けましておめでとうございます、と言うことにしよう。
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インドで4年生活し、今度はエジプトへ!この国の人々の生態、面白情報をお届けします。
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