えじぷとの文化、芸術、エンターテインメント堪能記です。
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5月9日金曜日。
当地はイスラームの国だから、金曜日は集団礼拝の日でお休み。そういう理由だから日本ではありえない静かな休日を、異教徒のわれわれは堪能することができる。
この日はアテが外れて、ものすごい群集のなかで、7時間、折り紙を折り続けた。
というのも、「文化革命遂行機関」(と筆者が勝手に思っている)SAKIA(EL SAWY CULTURE WHEEL)より、「スーザン・ムバラク大統領夫人と共同で新市街の路上を封鎖して”PEACE EVENT”をやるから、美術作品3点を貸してくれ。それからブースを作るから折り紙ワークショップをやってくれ。」との要請を受けて、事務所スタッフ総勢6名で出動したのだった。
以前も類似のイベントがあったらしく、それを見た同僚によると1万人近くの参加者があったということだったが、恒例化して随分と広く市民の認知を得ているようなのだ。開始時の午後1時はまだ可愛いものだったが、あれよあれよと群集が押し寄せ、午後7時頃の主催者発表では3万人が来場したという。わずか200mばかしの道路に6時間ばかりでこれだけの数が来たのだから、路上は人と人の隙間がないほどに密着して、ただでさえ暑いというのに、とんでもない熱気が渦巻いていた。
そんななか、われわれの折り紙ブースにもひっきりなしに老若男女が訪れ、一人平均20分程度、折り紙という新たしい遊びと親しんでいく。レパートリーを広げすぎるとわれわれのレベルの低さが露呈してしまうので、あえて洋服と箱とかえるの3種類だけを用意して、指導にあたった。参加者は年齢に関わりなく器用さの程度に差があって、用意したアラビア語解説つきマニュアルを見ながら自力でどんどん折って行くものもあれば、まったく自分で開拓する気力なく、ほとんどこちらまかせな人まで様々だった。たいていは、僕らが1枚とって手本を示しながら一緒に折りすすめるというやり方をとった。そんなことだから、7時間の間で僕だけでも50枚以上は折ったんじゃないかと思う。この3種類については、いつでもマニュアルなしで折ることが出きると、自信をもって言える。
休む間もなく折り続けるわれわれに珍しい訪問客が現れた。アレキサンドリア在住のオリガミスト、オマル君。新聞や雑誌で紹介されるほどの実力と活動実績をもつ同氏は、アレキサンドリア、カイロ、アスワン、シーワなど数々の街へ出向いていっては子供たちにワークショップを開いてやっているという。しかも、イケメン。テレビで歌ったり踊ったりしていてもおかしくない。7月からSAKIAではじめる折り紙講座に協力してもらえればと思っているが、あのアトラクティブな顔だけで十分客寄せができそうなのだ(写真がなくて、ゴメンナサイ)。
それにしても、聖なる静かな金曜日に3万人の動員、である。
役所系の舞台やギャラリーに閑古鳥が鳴いているなか、大統領夫人と民間代表SAKIAのユニットが破格のスケールで人々を呼び込むというのが、先日見た映画「大統領の料理人」のプロットを思い出させた。トップが善政を行うかどうかは別にして、トップの威信を上手に使って賢い民間人が面白くて意義のあることを行う。やはり、SAKIAは”静かな革命家”と呼ぶにふさわしい。
翌土曜日は、どこにも出かけず家にいたが、前日の熱が冷めず、キリン、ゾウ、ウサギ、ペンギン、ハクチョウ、旋回飛行機を立て続けに折って、娘を喜ばせた。イケメン・オリガミストには到底かないっこないが、せめて自分の子どもだけでも喜ばせてやりたいものである。
当地はイスラームの国だから、金曜日は集団礼拝の日でお休み。そういう理由だから日本ではありえない静かな休日を、異教徒のわれわれは堪能することができる。
この日はアテが外れて、ものすごい群集のなかで、7時間、折り紙を折り続けた。
というのも、「文化革命遂行機関」(と筆者が勝手に思っている)SAKIA(EL SAWY CULTURE WHEEL)より、「スーザン・ムバラク大統領夫人と共同で新市街の路上を封鎖して”PEACE EVENT”をやるから、美術作品3点を貸してくれ。それからブースを作るから折り紙ワークショップをやってくれ。」との要請を受けて、事務所スタッフ総勢6名で出動したのだった。
以前も類似のイベントがあったらしく、それを見た同僚によると1万人近くの参加者があったということだったが、恒例化して随分と広く市民の認知を得ているようなのだ。開始時の午後1時はまだ可愛いものだったが、あれよあれよと群集が押し寄せ、午後7時頃の主催者発表では3万人が来場したという。わずか200mばかしの道路に6時間ばかりでこれだけの数が来たのだから、路上は人と人の隙間がないほどに密着して、ただでさえ暑いというのに、とんでもない熱気が渦巻いていた。
そんななか、われわれの折り紙ブースにもひっきりなしに老若男女が訪れ、一人平均20分程度、折り紙という新たしい遊びと親しんでいく。レパートリーを広げすぎるとわれわれのレベルの低さが露呈してしまうので、あえて洋服と箱とかえるの3種類だけを用意して、指導にあたった。参加者は年齢に関わりなく器用さの程度に差があって、用意したアラビア語解説つきマニュアルを見ながら自力でどんどん折って行くものもあれば、まったく自分で開拓する気力なく、ほとんどこちらまかせな人まで様々だった。たいていは、僕らが1枚とって手本を示しながら一緒に折りすすめるというやり方をとった。そんなことだから、7時間の間で僕だけでも50枚以上は折ったんじゃないかと思う。この3種類については、いつでもマニュアルなしで折ることが出きると、自信をもって言える。
休む間もなく折り続けるわれわれに珍しい訪問客が現れた。アレキサンドリア在住のオリガミスト、オマル君。新聞や雑誌で紹介されるほどの実力と活動実績をもつ同氏は、アレキサンドリア、カイロ、アスワン、シーワなど数々の街へ出向いていっては子供たちにワークショップを開いてやっているという。しかも、イケメン。テレビで歌ったり踊ったりしていてもおかしくない。7月からSAKIAではじめる折り紙講座に協力してもらえればと思っているが、あのアトラクティブな顔だけで十分客寄せができそうなのだ(写真がなくて、ゴメンナサイ)。
それにしても、聖なる静かな金曜日に3万人の動員、である。
役所系の舞台やギャラリーに閑古鳥が鳴いているなか、大統領夫人と民間代表SAKIAのユニットが破格のスケールで人々を呼び込むというのが、先日見た映画「大統領の料理人」のプロットを思い出させた。トップが善政を行うかどうかは別にして、トップの威信を上手に使って賢い民間人が面白くて意義のあることを行う。やはり、SAKIAは”静かな革命家”と呼ぶにふさわしい。
翌土曜日は、どこにも出かけず家にいたが、前日の熱が冷めず、キリン、ゾウ、ウサギ、ペンギン、ハクチョウ、旋回飛行機を立て続けに折って、娘を喜ばせた。イケメン・オリガミストには到底かないっこないが、せめて自分の子どもだけでも喜ばせてやりたいものである。
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インドで4年生活し、今度はエジプトへ!この国の人々の生態、面白情報をお届けします。
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