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えじぷとの文化、芸術、エンターテインメント堪能記です。 twitter: @sukkarcheenee facebook: http://www.facebook.com/koji.sato2
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880442353_m.png.jpeg一聴する限りでは、新しいUKロックかと思わせる。歌も英詞だし。
影響を受けたアーティストを見ると、

Pink Floyd, Radiohead, Peter Gabriel, Blur, Led Zeppelin, Porcupine Tree, U2, The Smiths, Brian Eno, Metallica, Nine Inch Nails, Air, Tool, Archive, The Beatles, Talk Talk, Talking Heads, David Sylvian, Elton John (early), Sigur Ros and more...

と、かなり無節操。プログレ的だけどPink Floydほどテクニックには走っていかない。リストにはないけど、個人的にはPearl Jamっぽさもちょっと感じた。

なかなかにカッコいいロックしてます!

http://www.myspace.com/aprilashband#

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arabtango_cover.jpg一月前、ザマーレクの本屋DIWANのCDコーナーで、一人恍惚と目を閉じて歌う女性のお写真と出会った。そして、アルバムタイトルの"ARABTANGO"という音を心の奥で唱えると、ここではないどこか別世界へトリップ!。ものすごく惹かれてしまう何かがあったのだが、アラブのタンゴなんて言われたって、どんな音か想像つかず、ジャケットだけで買っちゃうのもシャクなもので、その場は心を落ち着けて立ち去った。

しかし、何度か通うたびにこのアルバムの「買え買え」オーラにすっかりやられてしまい、結局購入。しかも、「1枚も3枚も同じことよ」とばかりに、ユーゴスラビアのロマとレバノン人シンガーが共演したCDと、王政エジプト国歌の作曲家サイード・ダルウィーシュのトリビュートも、買い込んでしまう。

自宅で再生してみると、これがまあ、アラブ歌謡とアルゼンチン・タンゴのどちらもが持つ熱さがゼツミョーにブレンドされて、なんだか身体の芯が熱くなってくる。そして、声もまあ、写真のお姿に負けず、超セクシー。

ネットで「アラブタンゴ」を検索すると、結構、このCDが紹介されていて、まず日本にも輸入されている模様。で、アラブに限らず世界の音を聞きまくっているワールドミュージックのツワモノたちがレビューも書いていて、フムフムとにわか勉強させてもらう。

「ワールドミュージック十三番地」(http://blog.goo.ne.jp/lunaluni/e/1879391b0f8d621381ccb6185eb1fef0)の「マリーナ号」さんによると、30年代から50年代にかけて、アラブ地域でタンゴが流行ってフュージョンが演奏されたそうだ。

一方、「Quindembo」(http://www.ma.ccnw.ne.jp/zoiyoi/index.html?=08worst.html)の塚原さんは結構辛口採点で、この方の手にかかると、2008年のワースト4位になってしまう。洗練されすぎているのがアダになっている、とのこと。

ph_asmahan_buda.jpg塚原さんが指摘されているアスマハーンの連想は、マリーナ号さんがアラブタンゴが流行ったと書く30年代から50年代が、ちょうど彼女が活躍した時代と一致することから、同じムーブメントのことを語っているのだと想像される。このアスマハーン、35年にデビューして44年に自殺という短い生涯を駆け抜けたレバノン系のエジプト人で、塚原さんご指摘のとおり、ウンム・クルスームの唯一のライバルだったという伝説の歌手。しかも、美人。エジプトの知人によると、歌では負けないと自負しても美貌ではかなわないと嫉妬したクルスームが、アスマハーンに手をくだしたとの噂が立ったのだそうだ。

その彼女のオハコがアラブタンゴ。写真で紹介しているCDは日本で入手できるもので、このアルバム”アラブ歌謡の伝説”の2曲目、"Ya Habibi Taal"(恋人よ、こっちへ来て)は、そのうちの一つ。

塚原さんはアスマハーンの方がお好きなようだが、ことアラブタンゴの「タンゴ的魅力」でどちらかをとれと言われたら、僕は
このSoumaya Baalbakiさんのほうが好きだ。

ま、どちらもさすがはレバノン人、美人というだけでジャケ買いの誘惑をふりまいていますけど。

タブラが少しだけサマになってきた今日このごろ、とある在留邦人の集う会で、アラブの歌を歌うサークルなるものの存在を知らされ、調子のいい自分のこと、お誘いに二つ返事で乗っかった。僕としては、クラシックな名曲もいいけど、まずはとっつきが良くてギター・コードにも簡単に乗っかるような、アラブ・ポップスからチャレンジしたいところ。なんといっても、アムル・ディアブ!スパニッシュ・ギターのザクザクしたノリにアラブ特有のコブシ声が踊る、めちゃくちゃにエモーショナルでカッコいい音楽。彼の歌から2~3曲レパートリーを持ってたら、宴会芸としては言うことなしだ。

彼の曲で覚えたいナンバー1は、アマレイン(http://www.youtube.com/watch?v=lD9xXRm3Jpw)。
その次は、しっとりバラードの、ハッリク・マアヤー(http://www.youtube.com/watch?v=jgSpuhKFLac)。

そこで、アラブ・ポップスの歌詞がネットに出ていないかと思ってググってみたら、あった、あった。歌詞だけじゃなくって、ギター弾き語り用にタブ譜やコードも紹介される、会員の投稿によって成り立っているサイト、ArabicGuitar.com(http://arabicguitar.com/en/)。会員登録をしなければならないので、悪徳商売じゃないかとヒヤヒヤしたが、無事、なんの請求も脅迫もなく、IDとパスワードをゲットしてアクセスできるようになった。

歌詞は、アラビア文字で書かれている曲もあるが、たいていが、ローマ字表記のアラビア語なので、とっつきやすい。ただ、英語などヨーロッパ言語にない音は、アラビア文字に近い形ということでアラビア数字を使っているので、そのルールだけは覚える必要がある(たとえば、「アイン」という口を大きく開ける独特の「ア」の音は、数字の3で表現)。

タブラ小脇にアムル・ディアブを熱唱できる日は、果たして来るか?


過去ブログを眺めていると、タブラ教室がはじまったのは、一年前の6月22日のことだった。仕事もち中心のレッスンだから、ちょくちょく休講になったし、個人練習をまじめにやるでもないので、なかなか上達せず、30パターンくらいのリズムをやったはずだが、身についているのはせいぜい5~6個程度というていたらく。

そんな低空飛行状態を見て、レッスンのお目付け役であるわれらがベリーダンサーかすみ先生が提案したのが、発表会。といっても、不特定多数に見せるんじゃなくって、仲間うちだけのささやかな会だけど、それでも人に聞かせる前提で練習するというプレッシャーがかかるから、一応、自分がやる曲だけでもそれなりに練習することになった。

マーディー地区に住むマダムによる別レッスンに参加されていたMさんが広いご自宅を開放してくださり、僕たちのグループ7名とMさんの計8名が、一人一曲、持ち曲をCDにあわせてたたいた。それに加え、MさんとうちのグループのFさんは、ベリーダンスを披露。目のやり場に困る例の衣装をまとって登場するも、だんだんと踊りそのものの華やかさとエネルギーに引き寄せられ、気がつくと目も心も奪われてしまった。

さらには、ベリーダンスの前の余興中の余興として、男性人によるサイーディー・ダンスの群舞披露!サイーディーってのは、ルクソールやアスワンなど、南エジプトの人たちやその文化の総称で、音楽や舞踊の場合、ドンタク●ドンドン●タク●という後ろ2拍がバスで重い感じのリズムにあわせ、アサーヤという棒をふりまわしながら、マーシャルアーツっぽいシンボリックな振り付けで踊るもの。部族の男たちの益荒男ぶりを表現したものだろうと思われる。僕らも、めいめいが土産モノやなどで仕入れたガラベイヤを着て、頭に布をグルグル巻いて、インスタント・サイーディーになって、踊った。かすみ先生が指導をつけてくれたものの、練習時間が足りず、パターンもうろ覚えのまま本番に臨んだら、やっぱり、アサーヤをぶるんぶるん振り回しては落とし、みっともないことこの上ない。まあ、それでも、格好がキマッていたので、内輪ウケとは言え、盛り上がりをみせた幕開けだった。

太鼓のほうは、僕は大のお気に入りの、オンム・クルスームが歌う「エンタ・オムリー」をたたいた。全体にスローなリズムは、ノリを出すのが難しくて、もっと音数の多い曲にすればよかったとも思ったが、美しいメロディーに酔いながら、自分としてはまずまずの演奏が出来たかな、と思っている。

会が終わって、食事を済ませると、カラオケ大会!僕の娘たちのために「ぞうさん」や「犬のおまわりさん」を選曲してくれたみなさんに感謝!そして、なにより、「犬のおまわりさん」にあわせてベリーダンスを踊ってくれたかすみ先生は、あまりにも神々しかった。

日本では最近、ベリーダンスがメインストリームの文化としてはやっているそうで、帰国後は、こんな僕らでも雇ってもらえる受容があるのかしらん。それを見越して、もう少し精進するとしようか。。。

4月26日から5月3日までの一週間、東京シンフォニエッタという現代音楽の専門家集団をエジプトに招いて、アレキサンドリアとカイロで公演や指導をしてもらった。

ドイツ在住のエジプト人クラリネット奏者、シェリフ・ラッザーズさんがノーアポで事務所をたずねてきたのは、去年の7月くらいのことだったと思う。エジプトでは音楽家たちの間でもほとんど知られていない現代音楽を普及するためのフェスティバルを二年に一度開くつもりで、すでにアレキサンドリア図書館から予算をもらっている。東京シンフォニエッタにも声をかけていて、来てくれそうな見込みだ。国際交流基金には、日本の著名な作曲家を派遣してほしい。ほかに、ドイツや韓国からもアンサンブルを招待する予定。そういう話だった。

それから半年以上の間、東京シンフォニエッタ、基金本部、シェリフ氏、アレキサンドリア図書館、カイロオペラハウス、コンセルバトワールなどなど、さまざまな当事者と交渉を重ねて、なんとかかんとか東京シンフォニエッタ23名と作曲家湯浅譲二さんをお招きできる目処がたったときには、開催日からすでに1ヶ月を切っていた。

そこからの広報やら受け入れロジやらの作業も大変だったが、実際に一行がいらしてからも、毎日1つや2つは問題が発生して、その応急処置をしながらプログラムを動かしていく、クレイジーな状態が続いた。エジプトに限らず、おそらく世界中どこでやっても仕事観の不一致が問題となるわけだが、ここでも日本側が合意したと思っている段取りが相手側では形になっておらず、フタをあけてみるとあれもない、これもない、あれはあるけど使い物にならない、リハの開始時間になっても舞台監督がいない、などといった問題があれよあれよとふって出てきた。

そうした問題群と向き合いながら、それでもこれを文化の違いとして受けとめて、噴出しようとする憤りをおさえながら、なんとかかんとか、一緒にひとつのものを作っていく。営利事業ではない文化交流は、その成果としての公演などの本番だけでなく、そうした裏方のぶつかりあいのプロセスまでもが大事な要素を占めている。これだけの大きなグループがやってくれば当然に起こるいろんなトラブルをひとつひとつ処理していく過程を通して、あらためてそのことを再確認した。

現代音楽といっても、僕自身、日常的に聴いているわけではなく、どちらかというと縁遠い世界だというのが正直なところだ。それでも、最初にシェリフ氏が情熱的にこのビエンナーレの必要性を説いた時に、彼の本気度に気持ちを動かされ、直感的にこれは汗をかくに値する仕事だと思えたのだった。

フタをあけてみれば、観客の数もそれなりだったが、なによりもオーディエンスの多くが新しい音楽体験に興奮し、前のめりになりながら楽しんで聴いている姿を見て、その直感が間違っていなかったと実感。指揮者の板倉さんの「私たちは西洋音楽の楽器や形態を使いながら、21世紀の日本の伝統音楽を創造しようとしているのです。」とのMCが、観客のなかにスーっと了解されていく空気を感じ取ることができた。それは、エジプトの音楽を心ざす人たちのなかにも、同じ精神の火種を残していったように思う。カイロ公演の前日、コンセルバトワールを団員に訪問していただき、学生さんたちにレッスンをつけていただいた。演奏レベルこそ大きな差があるが、東京シンフォニエッタの一流の音楽家たちが、エジプトの音楽家の卵たち、教師たちの真剣さに感動して、「教えることができてよかった」と思ってくれたこともまた、大きな収穫だった。公演終了後のオペラハウスの楽屋裏で、彼らはみな、名残を惜しみながら音楽の喜びを全身で表現していた。

帰国の途につく空港で、板倉さんが話してくれた。カイロ公演の西村朗さんの'RIver of Karna II'という楽曲で、クラリネットのソロをとったシェリフ氏の演奏に感動したのだという。演奏の技術的レベルのことではなく、楽曲に対して真剣に向かい合う姿勢が、しばらく自分たちが忘れかけていた音楽の原点を思い起こさせたのだという。

設備も、楽器も、教育環境も、日本や西欧と比べれば見劣りのするエジプトだけれども、音楽を心から愛して、一生懸命にとりくんでいる人たちがいるという点では、おんなじだ。そして、彼らと日本の音楽家たちの出会いが双方に新しいひらめきや感動を残したとすれば、自分がかいた汗などとるに足りないものだと思える。

よし、これからは家でも現代音楽だな、などと熱しやすい自分は、さっそく西村朗さんのCDをかけてみたら、最初は興味深々で近づいてきた長女が、「おとうさん、怖いよ~。」と言って、逃げていった。子どもにとっては、まだちょっと難しいタイプの音楽ではあるらしい。
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インドで4年生活し、今度はエジプトへ!この国の人々の生態、面白情報をお届けします。

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