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えじぷとの文化、芸術、エンターテインメント堪能記です。 twitter: @sukkarcheenee facebook: http://www.facebook.com/koji.sato2
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エジプトの歌を歌う日本人の会、ビラーディーの会は、今夜の基金上級日本語講座の学生さんたちと音楽交流を楽しんだ。

エジプトの学生さんは、「ウサギとカメ」「うみ」など童謡を歌ってくれたほか、谷川俊太郎のわらべ歌や芥川龍之介の「蜘蛛の糸」をたいそう上手に披露してくれた。

ぼくらは、秋祭りで一生懸命覚えた”Salma Ya Salama", "Sadakny khalaas"のほか、うろ覚えの"Ahwak", "Zahaba al-Laylu”まで惜しげもなく披瀝してしまう大胆ぶり。聞かされた学生さんには申しわけないが、こういう機会があると直前とは言えちょっとは練習するので、マシになった気はする。

自由な意見交換になって、学生さんたちに誰でも知っている童謡や古い大衆歌謡を教えてくれと頼んだら、出るわ、出るわ!僕ら外国人が知らないだけなのねー。カラオケ慣れした日本人とは違って音程は整わなかったりするが、歌をしっかり覚えていて、みんなで口ずさんでくれた。

今日、ビラーティーの会が著しい反応を示した歌は、またまたエジプト・フランスのダブル、DALIDAさんの歌で、”Ahsan Naas"。Best Peopleとでも訳すんでしょうか。聞くと、カイロ、アレキサンドリア、イスマイレイヤ、ソハーグなどなど、エジプト各地の名所や人々の性格の美点などを誉めそやし、いやー、それぞれにBest Peopleですねー、と賞賛しある歌だそうだ。歌詞を分析したらきっと、エジプト国民が地方文化とその集合体であるナショナルな文化に対してもっているステレオタイプな郷愁が見えてくるのもきっと面白いだろうと思われる。

というわけで、youtudeで検索したら、ありましたよ。



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2年にわたって、ぼちぼちと蝸牛のように、仲間たちと進んできたタブラ・レッスンも、その牽引役F夫妻の帰任とともに今月で終わろうとしている。

そこで、明日、2回目の身内の発表会を開催!
しばらくまともに練習していなかったので、最後までまともにたたける楽曲がほとんどないのだけれど、WARDAの'Fi Youm Wa Laila’(前奏部分のみ)をたたいてみたい。



あとは、サイーディー(上エジプト)のダンスとか、とても人前で見せられるレベルじゃあない余興も含めて、内輪で大いに盛り上がるつもり。

女性陣はベリーダンスもやっていて、こちらはプロ級のパフォーマンスを堪能させてもらいます!

2010.3.31付NEWSWEEK日本版に「イラクから来たヘビメタ野郎」という記事を発見。そういえば、ネットニュースで"Heavy Metal in Baghdad"という映画のことを見たことがあったなと思い出しながら、このAcrassicauda(ラテン語で「黒いサソリ」の意味だそうな)の記事を読んだ。

サダム時代の抑圧から自由になれると思ったのもつかの間、今度はイスラム過激派の標的として追い回され、その危険から難民としてイラクを脱出して、シリアやトルコを転々とした末に、1年前からアメリカに住んでいるという。

3月にデビューEP"Only the Dead See the End of the War"をリリースして芸能界入りしても、いまのところIRC(国際救済委員会)などから斡旋されるアルバイトなどをしながら、狭い部屋に家族がすし詰めでやっとこさ暮しているということだ。

Youtubeで検索したら、このデビューEPからのシングルカット、"Garden of Stones"のビデオクリップを発見した。



音はメタリカに近い作りという印象。十分な練習環境がもてなかったとは思えない演奏力だし、歌にこめられた戦争のリアリズムはホンモノだから、これからますます注目されて、いいバンドになっていくかもしれない。

彼らを紹介した映画、"Heavy Metal in Baghdad"をどこかで見れないかなと思ってサーチしていたら、
こちらにありました。
15日、Semiramis Intercontinental Hotelのクラブ、Rithmoでの2本のライブも、電子ピアノというハンデはあったが、感動的に熱いパフォーマンスだった。ほとんど椅子に座っていなくて、身体を前後左右に揺らしまくって、情熱を鍵盤にたたきつけるクリヤさん。そのほとばしるエモーションは、あっという間にまわりに伝染して、みんなをハッピーにしてしまうのだ。同日、日中にヘルワン大学音楽教育学部でやったマスターコースでも、鍵盤が戻らないボロのアップライトで、若い音楽家の卵たちを熱狂させてくれた。

翌16日、ささやかなお礼として、ピラミッドやハーン・ハリーリを案内し、17日早朝に空港にお送りした。

道中、機関紙の原稿のためのインタビューで、音楽との出会いから現在までを語ってもらった。「音楽なんかじゃない道を選べ」という親をだまして単身渡米。大学で普通の勉強をしながら独学、耳コピでジャズを探求していくうちにいろんな人たちの目にとまりだし、どんどん演奏の機会が増え、気がついたらプロになっていたというライフストーリーは、あんまり痛快すぎて、聞いているだけでこっちまで嬉しくなってしまう。

その一方で、ジャズを生み出し現在もその中心的担い手である黒人が、どれだけの差別を受け悔しい思いをしてきたか、それをつかの間でも忘れ楽しむためにプレイするジャズという音楽の背景を、たくさんの黒人ジャズメンの友人たちを通じて知ることになるクリヤさんの、音楽に対する真剣な向き合い方もまた、ハンパではなかった。この人は、黒人のソウルを理解し、それを表現できる数少ない日本人の一人なのかもしれないと、改めて思った。

その音楽を聴いたら、いろんなイヤなことを忘れて元気になれる、そんなクリヤマジックにかかってしまったら、やみつきになること請け合いだ。日本にいるみなさん、まずは、Tokyo Freedom Soulの帰国後最初のコンサートを聞きにいってみてください!

http://members.jcom.home.ne.jp/tothemax/live/schedule.html
去年はじまったエジプトではじめてのジャズフェスティバルが二年目を迎えた。
去年のフェスが終わって間もない頃、日本のジャズピアニスト、クリヤマコトさんの事務所から、エジプトでぜひ演奏してみたいという希望を受けたので、フェスティバルの主催者と連絡をとってきたのだけど、クリヤさんが連れてきたくれたトリオユニット、Tokyo Freedom Soulの昨日の圧倒的パフォーマンスとエジプトのオーディエンスの熱い反応を見て、この縁をとりもつことができた幸運をしみじみと味わった。

音楽のうねりにあわせて何度も何度も沸き立つ聴衆を見ていると、ジーンと涙腺が緩んでしまうのは、一種の職業病で、自分が演奏しているわけじゃないのに、あんまりにもアーティストに入れ込んでしまうせいで、こういうことになってしまう。

チュニジアとイランでお供したRyu's beat with Kano & Sagaでも同種の感動に酔ったし、言葉を必要としない音楽交流の浸透力に改めてノックアウトされる思いだ。

Tokyo Freedom Soulの熱い熱い、そして猛烈に楽しい演奏だけで十分おなかいっぱいなのに、最後に友情出演してくれたゴスペルシンガー、Brenda Vaughnさんのわしづかみにするヴォイスと、天性と思われる観客のあおりでもって、会場は頂点に達したのだった。本当にかげがえのない、綺羅星のような時間だった。

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主催者のAmro Salahが、「こういう本物の音楽を、エジプトの若者に見せたい。そうしないと、彼らはいつまでたっても音楽は趣味以上ではないと思い続けるだろうから。彼らに来てもらって本当に良かった。」と話してくれ、その言葉にまたジーンときてしまった。

結果的に、Tokyo Freedom Soulが今フェスの目玉になったことは間違いないが、人々の注目度という点で一番すごかったのは、レバノンのZiad Rehbani氏。有名な作曲家を父に、現役最高のアラブ女性シンガーのフェイルーズを母に持つ音楽家サラブレッドの彼は、アラブ的要素を取り込んだジャズを演奏する。彼を見たさに、125エジプトポンド(約2,000円)の高値チケットに2~3000人の人々が押しかけ、僕がたどり着いた開演直前には、まったくステージを見ることさえできないありさまになっていた。

音楽自体は、僕の耳には展開の少ない単調な曲調と全体に後ろノリのリズムが眠気を誘う感じだったが、アラブ人たちの盛り上がり方はすごかった。アラブポップに留まらず、コンテンポラリー音楽の世界でも、アラブに個性的なミュージシャンたちがいて、それを敬愛するファンたちが大勢いることを目の当たりにできたことが、貴重な経験になったと思っている。

ziad.JPG

今日は、大学の音楽教育学部でのマスターコースと、真夜中のクラブ・パフォーマンス。長い、終わってほしくない一日になりそうだ。

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インドで4年生活し、今度はエジプトへ!この国の人々の生態、面白情報をお届けします。

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