えじぷとの文化、芸術、エンターテインメント堪能記です。
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先週末から昨日3月6日にかけて、革命の次のターゲットであった国家治安機関、すなわち秘密警察が持つ各地の庁舎で、証拠隠滅しようとする機関スタッフと、革命をさらに前を押しすすめようとする革命連立委員会メンバーとが交錯、特に昨日、カイロの内務省前では、これまで市民の側に立ってきた軍が中立的立場を守りきれなくなって市民に対して威嚇射撃を行い、先週金曜日に続いて市民の軍に対する信頼が揺らぐおそれが強まっている。革命の遂行においてさらなる純粋さを求めるデモ隊からは、軍最高評議会のタンターウィの辞任を求める声が大きくなっているらしい。
Ahram Onlieの記事では、この秘密警察を使って、つい先週末のAhmed Shafiq首相の辞任のときまで、Shafiqと内務大臣のMahmoud Wagdyらが、退陣してシャルム・エル・シェイクに退いているムバラク前大統領と連携して、革命の遂行を妨害する様々な作戦を繰り広げていたという内部告発が紹介されていて、興味深い。革命勢力も、そろそろ抗議デモをやめて日常の社会生活に戻ったほうが良いと思ったりしていたが、彼らが疑念を抱いていたことがこうして事実だとわかると、確かにここで出せる限りのウミを出しておかないと、生き残った残党が必ずや巻き返し(Counter-revolution)をしかけてくるだろうことがわかってきた。Shafiqが退陣した翌日、彼の自宅前で1000人規模の彼を支持する集会があったこと、そして昨日、内務省のデモ隊に暴力団が襲い掛かって軍が威嚇射撃を余儀なくされたことなどから想像するに、権力から引きずりおろされた者の陰惨な復讐、軍と移行政権の統治に対する信頼を失わせるようなデマや策動がこれからも計画されるのかもしれない。
一方で、旧支配者たちが持ち去ったかもしれないドキュメントや、革命勢力の誰かが内部潜入して入手した秘密文書は、今後の新しい政治システムを作っていくプロセスのなかで、市民を代表する政府が管理と公表の方法を決めることができるように、ひとまず軍の手に回収されるべきなのだろう。今朝、携帯にARMED FORCESからSMSが入っていて、秘密警察の文書を持っている者はただちに軍に提出するようにと書いてあった。
これからの政治プロセスと治安回復が順調に進むためにも、エジプトが持つユニークな資産である軍と市民の信頼関係がもう一度修復されることを期待する。
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