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ここ数日、革命の反動が目につくようになっていて、革命勢力のデザインしたとおりにここまで進展してきた改革プロセスに微妙な陰がさしているように見えます。
ヘルワンでのキリスト教会の焼き討ち、昨日のムカッタムでの両宗派グループのクラッシュという、異宗教の間に不信と怒りの楔を打ち込む動きがひとつ。
そして、INTERNATIONAL WOMEN'S DAYだった昨日、タハリール広場で女性の台頭な政治的権利を主張するデモを陵辱したくさんの女性に性的ハラスメントを行ったり、今日はタハリールでデモそのものを弾圧してテントを破壊するなど、改革勢力がこれ以上ストリートで政治的活動をすることを押さえ込もうとする動きがひとつ。
改革勢力のツイッターやブログでは、これらのすべてのアクションの裏には国民民主党、国家保安局、財閥勢力などのムバラク体制の元締めたちが策動していると断定する向きが多いですが、真相はわかりません。また、タハリール広場のデモを一掃してしまった今日の暴力について、被害者の証言は軍の兵士も暴徒の側にまわって攻撃をしたと述べているし、昨日の「宗教間対立」の犠牲者の体内から軍の発砲した弾丸が見つかったというコメントも聞かれ、ここまで改革勢力の要求に真摯に耳を傾け政治プロセスを進展させてきた軍の中立性が、また疑問視されているところが気になります。
それだけでなく、長引くデモンストレーションのせいで社会も経済も一向にもとに戻らないという不満が普通の市民の間にも拡大していて、今日こうして広場が暴力的にクリアされたことを多くの人がよきこととして評価する向きも、革命のプロセスに対する社会全体としての反動の兆候として強くなっているように思えます。
ムバラク打倒でひとつになったエジプト国民の意識が、それから1ヶ月たって多様化して、政治プロセスの進展がストリートの意見のクラッシュによって迷走することがないことを期待したいと思います。
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