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えじぷとの文化、芸術、エンターテインメント堪能記です。 twitter: @sukkarcheenee facebook: http://www.facebook.com/koji.sato2
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日本ではヒマを見つけては電気屋さん廻りをした。お目当ては、プロジェクター。
東京のウサギ小屋と比較するとそれなりに大きく、且つ真っ白にペンキが塗られた壁があるから、ホームシアターを作るにはもってこいの環境だ。

電気屋で発見したのは、本格的ホームシアター用プロジェクターというのがあって、これは大きく且つ高い。一番安いものでも20万円強はするし、飛行機で軽々と運べる代物ではない。

そこで、一般用途としてはコンピュータを使ったプレゼンテーションを想定した小型プロジェクターに狙いをつけ、約8万円のACERというメーカーの機種を買い、カイロまで運んできた。

昨夜、自宅に買い置きしていたエジプト映画"YACOBIAN BUILDING"のDVDを再生してみた。100インチくらいに拡大しても、実にきれいな画面で、結果は期待以上。

映画のほうも、なかなかの力作。Alaa Aswanyという売れっ子作家の小説を原作にしたもので、国内外で高い評価を受けたらしい。この原作については、登場人物の描き方が少しステレオタイプ化したイメージに引き寄せられすぎで、特に下層クラスに属するためにさまざまな屈辱を受けた結果、イスラム過激主義に傾倒し、最後にはテロ行為に手を染める青年の描き方には、人間らしい葛藤の跡がないことが不満だったのだが、その問題は映画にもそのまま反映されている。

でも、役者がいい。恩給を食いつぶすパシャ(太守)の末裔を演ずるのは、『テロリズムとケバブ』のコミカルな演技で日本でも知られるアーデル・イマーム。今回の映画はコメディではないので割とシリアスな演技に徹しているようではあるが、祖先様の栄光にすがりながらも自らは活躍の場を与えられず、女の尻を追いかけるしかない可哀想な男の情けなさぶりが、よく伝わってくる名演。

アーデル・イマームは、現在公開中の映画『ハサンとマルコス』にも主演しているので、この映画も見逃せない。イスラーム教徒とコプト教徒(エジプトのキリスト教)との共存をめぐる問題を描いているそうだ。



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