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えじぷとの文化、芸術、エンターテインメント堪能記です。 twitter: @sukkarcheenee facebook: http://www.facebook.com/koji.sato2
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ラマダーンが終わり、イード・アル・フィトルと呼ばれるお祝いの休日がやってきた。

「ラマダーンって、どんな感じかな」と興味がそそられたものだったが、そうちょくちょく家庭のイフタール(日没後最初の食事)に誘ってもらえるでもなく、いつものようにお店がやっていない不便などと抱き合わせてみると、楽しい時間だったという感想はそれほど残っていない。この土地で受け入れられ、ラマダーンを心から楽しめるようになるには、まだまだ修行が必要か。あるいは、来年は自分も断食をやってみるか。

でもって、断食明けの休日も、お祭りというに明白な祝祭的儀礼がストリートで展開されるわけではないようで、そのうえにやはりお店などは通常営業とは違うようだから、カイロで5日間じっとしているのもいかがなものかと思い、休みに入る前日の午後、急遽家族でアレキサンドリアへ2泊3日の小旅行をすることに決め、電車の切符を買った。大人片道46ポンド(約1000円)で2時間半の旅は、飛行機のビジネスクラス並の広さの席で社内販売も充実していて、なかなかに快適。出張ではいつも砂漠ロードを時速100キロでつっぱしる旅ばかりだったのだが、鉄道の旅のほうが格段に快適だった。

内陸のカイロで暮らすわれわれにとって、アレキサンドリアの魅力はといえば、海、否、魚。地中海から水揚げされた新鮮な魚を堪能することができる。こちらの食堂の定型的スタイルはといえば、店の入り口付近に氷を敷き詰めた台をおき、そこに魚介類を並べ、客に食べたいものを選ばせるという形式。ブラックバスやひらめなどのお魚さん、カニ、イカ、エビなど甲殻類、それにムール貝などの貝がびっしりと横たわっている。そのなかからお目当てを指差し、分量(キロ単位)を告げ、そして調理法を店のスタッフに指示する。この調理法というのが、ぼくの知る限りでは、「焼く」か「揚げる」かの二種類しか、ない。食材は新鮮でおいしいのだが、欲を言えば、「煮る」とか「蒸す」とか「炙る」とか「乾す」とかいったヴァリエーションが欲しいと思うのは、僕が日本人だからだろうか。さらにハーブと塩の味付けが単調といえば単調で、われわれは醤油が欲しくなる。それでも、とにかく素材がいいので、うまい。なかでも病みつきになるのが、エビ。特にフライのエビはどの店でも絶品で、一人で1キロはいける。

われわれは滞在中に2件のレストランをまわった。1件目は、出張でも何度か使ったFISH MARKET。カイトゥーベイ要塞近くの海沿いの店は、立地も景色も最高で、外国人観光客でごったがえしている。もう1件は、街の東の果て、アブー・イールという村にあるゼフェリオンという老舗。街の中心から車で1時間はかかるのが、思い切ってタクシーに乗って行ってみた。ギリシャ人が経営しているらしく、白と青を基調としたいかにもギリシャ的なデザインの建物。食べ比べてみると、ゼフェリオンのほうがハーブを使わずシンプルな塩味で、素材の味がにじみ出てくる感じ。実際、素材もこちらのほうが新鮮なのかもしれない。ただし、メニューが限られているのとパンが焼きたてでないのが欠点。エビ・イカに集中したいなら、ゼフェリオン。景色とメニューとバラエティと焼きたてのおいしいパンが欲しければFISH MARKETがオススメだ。ほかにも、海沿いではないが、有名なカッドゥーラやアルース・ル・バハルなどのお店があるが、どちらも地元の人好みな感じではある。

アレキでは、魚を食べる以外に、一応、海にも出かけてみた。ゼフェリオンのあるアブー・イールの海水浴場は人がいっぱいいて賑やか。それから、砂浜ではあるが、入ると間もなく岩肌となる感じも好みが分かれるところ。モンタザ宮殿の公園からつながるプライベート・ビーチの入り口で、おそるおそる警備のおにいさんに聞いてみたら、入っていいということで、僕らだけできれいなビーチを独占して、こどもたちを存分に遊ばせることができた。

こちらの人たちは、どうやって海で遊ぶのかと思ってみていたら、女性用にはヒジャーブ(頭のスカーフ)から全身を覆う布まで一体型の水着を着て、全身を水に沈めて海水浴を楽しんでいた。体型が気になる人、日焼けが気になる人など、非イスラーム圏でも普及可能性のある品物かもしれない。

海と魚以外にも、アレキサンダー大王が興したグレコローマンの古都らしく、コリント式の巨大な神殿跡やらカタコンベやら、イタリアにいるかのような錯覚をもたらす遺跡にも恵まれたアレキサンドリアは、カイロからの交通の便もよく、しばしばカイロの喧騒を離れて行ってみたくなる街である。あ、「喧騒を離れて」といっても、あくまでカイロと比べれば離れた感覚がちょっとはあるだろうという程度なので、あしからず。

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