えじぷとの文化、芸術、エンターテインメント堪能記です。
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7月20日夜9時、EL SAWY CULTURE WHEELにて人気ミュージシャン、Omar Khayratのコンサートに行った。翌21日から29日まで、このSAWYのギャラリースペースを借りて現代日本写真展を開催するため、この日は午後から会場の設営に行っており、終了後そのままコンサートの開始を待った。
今日のコンサートは、ナイル川沿いのオンム・クルスーム通りを挟む両脇にある施設のうち、川沿いのRiver Hallで行われた。椅子席で800人から900人くらい入る高架下のスペースを使った半開きのホールで、屋根のないカフェテリアのスペースまで椅子を置いて、全部で1200~1300人分の席を用意していたが、ほぼ空席なしの満員御礼状態だった。
施設の代表者、ムハンマド・サウィ氏の紹介の後、登場したのは齢70歳を優に超えていると思われるおじいちゃんとそのバックバンドたち。Omar Khayratさんは中央のピアノに悠然と腰かけ、高音域を多用したロマンチックなメロディーを奏でる。バックバンドは、ピアノとリエゾンで絡むカーヌーン(アラブの琴)、4人のホーンセクション、リズム隊がドラム、レク、コンガ、パーカッション、エレキベース。構成としてはリズムが厚いが、決してドカドカと拍を刻むことなく、おとなしく旋律部隊をサポートしているのが、個人的にはつまらなく感じられる。
そして、なんとなくどの曲も似たようなメロディーと曲構成をもち、一曲一曲過ぎ去っていくたびに記憶から消え去っていく。でも、エジプト人の聴衆は彼の曲の一つ一つをしっかりと覚えているようで、イントロが鳴り出すと歓喜の嬌声を上げ、リズム隊に手拍子で応答する。彼の楽曲は有名なテレビドラマや映画でたくさん使われていて、みなの耳にしっかりと記憶されているらしいのだ。
そんなわけで、夜中の11時になってもまだ汗ばむ陽気のカイロの夏の夜に、熱狂する1000人強のエジプト人に囲まれ、なんとなく乗り切れない居心地の悪さを抱えたまま、2時間の公演が終わった。この日の音楽をあえてたとえるなら、「エジプトのポール・モーリア」。このお年でかくしゃくとし、流麗なピアノを聞かせる才能には敬服するが、また、メロディの美しさと聞きやすさも否定はしないが、この音楽の何がエジっ子をこんなに興奮させるのかがわからない。あと2~3年この地で生活して、身も心もエジ化した暁には、この孤立感から解き放たれ、ともに歓喜の嬌声をあげることができるだろうか・・・
いずれにしても、東京のように毎夜数百箇所で公演が行われる土地とは違い、官製の施設はオペラハウスくらいしかないカイロにおいて、EL SAWY CULTURE WHEELだけが、文化を通じた共感を求めるカイロっ子を毎夜ひきつけている。SAWYの威を借りて、うちの写真展にもたくさんの文化愛好家が来てくれそうだ。
今日のコンサートは、ナイル川沿いのオンム・クルスーム通りを挟む両脇にある施設のうち、川沿いのRiver Hallで行われた。椅子席で800人から900人くらい入る高架下のスペースを使った半開きのホールで、屋根のないカフェテリアのスペースまで椅子を置いて、全部で1200~1300人分の席を用意していたが、ほぼ空席なしの満員御礼状態だった。
施設の代表者、ムハンマド・サウィ氏の紹介の後、登場したのは齢70歳を優に超えていると思われるおじいちゃんとそのバックバンドたち。Omar Khayratさんは中央のピアノに悠然と腰かけ、高音域を多用したロマンチックなメロディーを奏でる。バックバンドは、ピアノとリエゾンで絡むカーヌーン(アラブの琴)、4人のホーンセクション、リズム隊がドラム、レク、コンガ、パーカッション、エレキベース。構成としてはリズムが厚いが、決してドカドカと拍を刻むことなく、おとなしく旋律部隊をサポートしているのが、個人的にはつまらなく感じられる。
そして、なんとなくどの曲も似たようなメロディーと曲構成をもち、一曲一曲過ぎ去っていくたびに記憶から消え去っていく。でも、エジプト人の聴衆は彼の曲の一つ一つをしっかりと覚えているようで、イントロが鳴り出すと歓喜の嬌声を上げ、リズム隊に手拍子で応答する。彼の楽曲は有名なテレビドラマや映画でたくさん使われていて、みなの耳にしっかりと記憶されているらしいのだ。
そんなわけで、夜中の11時になってもまだ汗ばむ陽気のカイロの夏の夜に、熱狂する1000人強のエジプト人に囲まれ、なんとなく乗り切れない居心地の悪さを抱えたまま、2時間の公演が終わった。この日の音楽をあえてたとえるなら、「エジプトのポール・モーリア」。このお年でかくしゃくとし、流麗なピアノを聞かせる才能には敬服するが、また、メロディの美しさと聞きやすさも否定はしないが、この音楽の何がエジっ子をこんなに興奮させるのかがわからない。あと2~3年この地で生活して、身も心もエジ化した暁には、この孤立感から解き放たれ、ともに歓喜の嬌声をあげることができるだろうか・・・
いずれにしても、東京のように毎夜数百箇所で公演が行われる土地とは違い、官製の施設はオペラハウスくらいしかないカイロにおいて、EL SAWY CULTURE WHEELだけが、文化を通じた共感を求めるカイロっ子を毎夜ひきつけている。SAWYの威を借りて、うちの写真展にもたくさんの文化愛好家が来てくれそうだ。
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インドで4年生活し、今度はエジプトへ!この国の人々の生態、面白情報をお届けします。
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