えじぷとの文化、芸術、エンターテインメント堪能記です。
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4月はサウジアラビアに長く滞在し、エジプト観察がおろそかになっていますが、軍最高評議会とシャラフ暫定政府の改革への動きは、幾分足踏みしているように見えます。ホスニ・ムバラクの二人の息子が逮捕され、Habib El Adly前内務大臣やAhmed Ezzらとともに尋問を受けていること、そして、ムバラク本人もシャルムの病院からカイロにある軍の病院で取り調べを受けるに至って、国民の多くが溜飲を下げている様子ですが、旧支配者層の逮捕・審問という華々しい報道の一方で、交代された13の州知事のほとんどがムバラク体制の恩恵を受けてきた旧支配層だというし、野党勢力が求める地方議会解散や大学学長・学部長更迭などの旧勢力一掃の動きは緩慢になっている様子です。
そんななか、ムバラク時代に多くが国外追放や活動停止においやられていたSalafistと呼ばれるイスラム原理主義者たちが声高に暴力的な言動を繰り広げているのが目立ってきていて、マイノリティのキリスト教徒たちにとっては不安が高まる状況になっています。報道からは正確な事実関係がわかりにくいのですが、キリスト教からムスリムに改宗した女性が教会に拉致されているとして、Salafistたちがシュノーダ総主教の辞任を求める抗議運動をしているとか、ケナ州の知事にコプト教徒が指名されたことに対して大規模なデモが発生しているとか、そんなきな臭い話が日々聞こえてきます。
一方、イスラム系政治勢力のなかでも、より大きな政治的影響力をもつムスリム同胞団のほうはといえば、秋の選挙では過半数の議席を求めず限定的な数の出馬をたてるとするなど、NDP解党という事態のなかで積極攻勢に出れば圧倒的多数を議会で獲得もできそうなところを、あえて当座の政治への関与を限定的にしようとしている様子ですが、その意図するところはよくわかりません。
さて、報道に見る大きな政治の動きから離れて、この週末に久々にモハンデシーンの自宅周辺を歩いて発見したのが、一つはこれ。
自宅すぐそばに僕らが銅像公園と呼んでいるよく手入れされた政府管理の小さな公園があって、その呼び名のとおり、オンム・クルスームやタハ・フセインなど、歴史的偉人の銅像がたちなんでいるのですが、公園のど真ん中に陣取っていたのが、ホスニ・ムバラク氏。彼がどうなっているのかなと気になっていたので、子どもらを誘って出かけてみたら、撤去こそされてませんが、ゴミ袋をかぶせられるという屈辱的な仕打ちを受けておりました!ファルーク国王をアレキサンドリアからヨーロッパへ逃がした優しいエジプト人も、最後に自己保身のために国民に銃を向けてしまったムバラクを許すことはできなかったということですね。
それから、今日、近所の床屋さんに革命後はじめて散髪してもらいにいったら、ここの若旦那のナーディルさんもやはり、1月25日以降タハリールのデモに参加していたと嬉しそうに言うのですが、テレビで涙ながらに革命の大義を唱え一躍革命の象徴的存在になったグーグル中東代表のワーエル・ゴネイム氏はすぐ向かいのフラットに住む昔からの親友だとか。いきなり会わせろなどとははしたなくてお願いできませんでしたが、自分の近所に歴史を動かした人が住んでいるとわかって、革命後のエジプトに一層の親近感が湧いたのでした。
さて、今週は、エジプトの政局と社会はどんなふうに動いていくでしょうか。
そんななか、ムバラク時代に多くが国外追放や活動停止においやられていたSalafistと呼ばれるイスラム原理主義者たちが声高に暴力的な言動を繰り広げているのが目立ってきていて、マイノリティのキリスト教徒たちにとっては不安が高まる状況になっています。報道からは正確な事実関係がわかりにくいのですが、キリスト教からムスリムに改宗した女性が教会に拉致されているとして、Salafistたちがシュノーダ総主教の辞任を求める抗議運動をしているとか、ケナ州の知事にコプト教徒が指名されたことに対して大規模なデモが発生しているとか、そんなきな臭い話が日々聞こえてきます。
一方、イスラム系政治勢力のなかでも、より大きな政治的影響力をもつムスリム同胞団のほうはといえば、秋の選挙では過半数の議席を求めず限定的な数の出馬をたてるとするなど、NDP解党という事態のなかで積極攻勢に出れば圧倒的多数を議会で獲得もできそうなところを、あえて当座の政治への関与を限定的にしようとしている様子ですが、その意図するところはよくわかりません。
さて、報道に見る大きな政治の動きから離れて、この週末に久々にモハンデシーンの自宅周辺を歩いて発見したのが、一つはこれ。
自宅すぐそばに僕らが銅像公園と呼んでいるよく手入れされた政府管理の小さな公園があって、その呼び名のとおり、オンム・クルスームやタハ・フセインなど、歴史的偉人の銅像がたちなんでいるのですが、公園のど真ん中に陣取っていたのが、ホスニ・ムバラク氏。彼がどうなっているのかなと気になっていたので、子どもらを誘って出かけてみたら、撤去こそされてませんが、ゴミ袋をかぶせられるという屈辱的な仕打ちを受けておりました!ファルーク国王をアレキサンドリアからヨーロッパへ逃がした優しいエジプト人も、最後に自己保身のために国民に銃を向けてしまったムバラクを許すことはできなかったということですね。
それから、今日、近所の床屋さんに革命後はじめて散髪してもらいにいったら、ここの若旦那のナーディルさんもやはり、1月25日以降タハリールのデモに参加していたと嬉しそうに言うのですが、テレビで涙ながらに革命の大義を唱え一躍革命の象徴的存在になったグーグル中東代表のワーエル・ゴネイム氏はすぐ向かいのフラットに住む昔からの親友だとか。いきなり会わせろなどとははしたなくてお願いできませんでしたが、自分の近所に歴史を動かした人が住んでいるとわかって、革命後のエジプトに一層の親近感が湧いたのでした。
さて、今週は、エジプトの政局と社会はどんなふうに動いていくでしょうか。
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国際文化交流
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自己紹介:
インドで4年生活し、今度はエジプトへ!この国の人々の生態、面白情報をお届けします。
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