えじぷとの文化、芸術、エンターテインメント堪能記です。
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去年はじまったエジプトではじめてのジャズフェスティバルが二年目を迎えた。
去年のフェスが終わって間もない頃、日本のジャズピアニスト、クリヤマコトさんの事務所から、エジプトでぜひ演奏してみたいという希望を受けたので、フェスティバルの主催者と連絡をとってきたのだけど、クリヤさんが連れてきたくれたトリオユニット、Tokyo Freedom Soulの昨日の圧倒的パフォーマンスとエジプトのオーディエンスの熱い反応を見て、この縁をとりもつことができた幸運をしみじみと味わった。
音楽のうねりにあわせて何度も何度も沸き立つ聴衆を見ていると、ジーンと涙腺が緩んでしまうのは、一種の職業病で、自分が演奏しているわけじゃないのに、あんまりにもアーティストに入れ込んでしまうせいで、こういうことになってしまう。
チュニジアとイランでお供したRyu's beat with Kano & Sagaでも同種の感動に酔ったし、言葉を必要としない音楽交流の浸透力に改めてノックアウトされる思いだ。
Tokyo Freedom Soulの熱い熱い、そして猛烈に楽しい演奏だけで十分おなかいっぱいなのに、最後に友情出演してくれたゴスペルシンガー、Brenda Vaughnさんのわしづかみにするヴォイスと、天性と思われる観客のあおりでもって、会場は頂点に達したのだった。本当にかげがえのない、綺羅星のような時間だった。
主催者のAmro Salahが、「こういう本物の音楽を、エジプトの若者に見せたい。そうしないと、彼らはいつまでたっても音楽は趣味以上ではないと思い続けるだろうから。彼らに来てもらって本当に良かった。」と話してくれ、その言葉にまたジーンときてしまった。
結果的に、Tokyo Freedom Soulが今フェスの目玉になったことは間違いないが、人々の注目度という点で一番すごかったのは、レバノンのZiad Rehbani氏。有名な作曲家を父に、現役最高のアラブ女性シンガーのフェイルーズを母に持つ音楽家サラブレッドの彼は、アラブ的要素を取り込んだジャズを演奏する。彼を見たさに、125エジプトポンド(約2,000円)の高値チケットに2~3000人の人々が押しかけ、僕がたどり着いた開演直前には、まったくステージを見ることさえできないありさまになっていた。
音楽自体は、僕の耳には展開の少ない単調な曲調と全体に後ろノリのリズムが眠気を誘う感じだったが、アラブ人たちの盛り上がり方はすごかった。アラブポップに留まらず、コンテンポラリー音楽の世界でも、アラブに個性的なミュージシャンたちがいて、それを敬愛するファンたちが大勢いることを目の当たりにできたことが、貴重な経験になったと思っている。
今日は、大学の音楽教育学部でのマスターコースと、真夜中のクラブ・パフォーマンス。長い、終わってほしくない一日になりそうだ。
去年のフェスが終わって間もない頃、日本のジャズピアニスト、クリヤマコトさんの事務所から、エジプトでぜひ演奏してみたいという希望を受けたので、フェスティバルの主催者と連絡をとってきたのだけど、クリヤさんが連れてきたくれたトリオユニット、Tokyo Freedom Soulの昨日の圧倒的パフォーマンスとエジプトのオーディエンスの熱い反応を見て、この縁をとりもつことができた幸運をしみじみと味わった。
音楽のうねりにあわせて何度も何度も沸き立つ聴衆を見ていると、ジーンと涙腺が緩んでしまうのは、一種の職業病で、自分が演奏しているわけじゃないのに、あんまりにもアーティストに入れ込んでしまうせいで、こういうことになってしまう。
チュニジアとイランでお供したRyu's beat with Kano & Sagaでも同種の感動に酔ったし、言葉を必要としない音楽交流の浸透力に改めてノックアウトされる思いだ。
Tokyo Freedom Soulの熱い熱い、そして猛烈に楽しい演奏だけで十分おなかいっぱいなのに、最後に友情出演してくれたゴスペルシンガー、Brenda Vaughnさんのわしづかみにするヴォイスと、天性と思われる観客のあおりでもって、会場は頂点に達したのだった。本当にかげがえのない、綺羅星のような時間だった。
主催者のAmro Salahが、「こういう本物の音楽を、エジプトの若者に見せたい。そうしないと、彼らはいつまでたっても音楽は趣味以上ではないと思い続けるだろうから。彼らに来てもらって本当に良かった。」と話してくれ、その言葉にまたジーンときてしまった。
結果的に、Tokyo Freedom Soulが今フェスの目玉になったことは間違いないが、人々の注目度という点で一番すごかったのは、レバノンのZiad Rehbani氏。有名な作曲家を父に、現役最高のアラブ女性シンガーのフェイルーズを母に持つ音楽家サラブレッドの彼は、アラブ的要素を取り込んだジャズを演奏する。彼を見たさに、125エジプトポンド(約2,000円)の高値チケットに2~3000人の人々が押しかけ、僕がたどり着いた開演直前には、まったくステージを見ることさえできないありさまになっていた。
音楽自体は、僕の耳には展開の少ない単調な曲調と全体に後ろノリのリズムが眠気を誘う感じだったが、アラブ人たちの盛り上がり方はすごかった。アラブポップに留まらず、コンテンポラリー音楽の世界でも、アラブに個性的なミュージシャンたちがいて、それを敬愛するファンたちが大勢いることを目の当たりにできたことが、貴重な経験になったと思っている。
今日は、大学の音楽教育学部でのマスターコースと、真夜中のクラブ・パフォーマンス。長い、終わってほしくない一日になりそうだ。
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自己紹介:
インドで4年生活し、今度はエジプトへ!この国の人々の生態、面白情報をお届けします。
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