えじぷとの文化、芸術、エンターテインメント堪能記です。
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通称MAKAN(マカーン)と呼ばれている、コンサート施設がある。
直訳すれば、「場所」っていうことになるのかな。
運営組織の正式名称は、Egyptianl Center for Culture and Art。
サアド・ザグルール廟のお隣にある、こじんまりとしたライブハウスのような場所。
うちのタハリールのオフィスから歩いて10分くらいなのに、2年以上カイロに住んでいて、昨日初めて訪ねてみたのだけど、そんなに長いことこの素晴らしい音楽と出会わずにいたことが残念でならないと思わせる、生きたホンモノの音楽と出会った。
エジプトの音楽に興味はあったけれど、それはすぐにオンム・クルスーム、現代でいえばアムル・ディアブといった大衆歌謡曲の世界しか知らずにいたわけで、やっぱりどの土地にも必ずあるフォークロリックな土着の豊穣な音楽世界っていうのがあるのですね。エジプトにもちゃんとありましたよ。
で、昨日のコンサートは、Naas Makan(マカーンの人々)と題して、この場所で演奏するミュージシャンが勢ぞろいして、フュージョンな世界を見せてくれるという趣向。ドラム、エレキベース、トランペット、サックス奏者が、伝統音楽に現代のノリを添えている。民謡のほうから、デルタの”ジプシー”ミュージシャンたち、そして、シャーマンの音楽Zar(ザール)のひとたち。
もう、アーシーで、かっこいいったらない!
しかも、みんなほとんど普段着!!ショービジネスできらびやらかに脚色された大衆音楽の世界とは一線を画した、生活に根ざした音楽の土地との一体感を強く感じさせる、親密な音楽だ。
そのなかでも、強烈な引力を発していたのが、ザール歌手のオンム・サーメハ(サーメハのお母さん)。本名は、Fatma Emaraさんという(帰り際に買ったCDに書いてあった)。妖艶というのでは違う。その落ち着き払った目から発しているふくよかな包容力がすごいのだ。歌がうまいとか下手とかいうテクニックの問題をはるかに超えたところで、音楽が人間とスピリチュアルな世界との間を交信する機能を果たしていて、会場全体がその豊かな空間にどこまでも酔いしれていく感覚。
これが20LE(約350円)で堪能できるなんて、贅沢すぎます。
一人で勝手に盛り上がっているのも失礼なので、Youtubeを検索してみたら、このオンム・サーメハさんの歌がいくつかアップされていたので、おすそわけします。
カイロにいる人は、現場で体感せよ!!
というわけで、火曜日はNaas Makanの日、ザール・ミュージックを単独で味わえるのは、別途水曜日。
カイロの隠れ家的なライブハウス、MAKANは、なかなかな雰囲気のある場所。単にコンサートをやっているだけでなくて、こういう活動を通じて、死に瀕しているいくつかの希少な音楽の振興をはかっています。
公演やCD販売の収入の一部が、アーティストの生活の足しになっているのですね。買ったCDのライナーノーツを読んでいると、ザールの音楽家は全国で25人、ジプシー音楽で使われる、二つの音が出る笛ARGHOULの奏者は3人しかいないらしい。
せっせとコンサートに行って、友達にも宣伝して、彼らの生活を、音楽を、守っていきましょう!
MAKANのウェブサイトは、ココ。http://www.egyptmusic.org/
直訳すれば、「場所」っていうことになるのかな。
運営組織の正式名称は、Egyptianl Center for Culture and Art。
サアド・ザグルール廟のお隣にある、こじんまりとしたライブハウスのような場所。
うちのタハリールのオフィスから歩いて10分くらいなのに、2年以上カイロに住んでいて、昨日初めて訪ねてみたのだけど、そんなに長いことこの素晴らしい音楽と出会わずにいたことが残念でならないと思わせる、生きたホンモノの音楽と出会った。
エジプトの音楽に興味はあったけれど、それはすぐにオンム・クルスーム、現代でいえばアムル・ディアブといった大衆歌謡曲の世界しか知らずにいたわけで、やっぱりどの土地にも必ずあるフォークロリックな土着の豊穣な音楽世界っていうのがあるのですね。エジプトにもちゃんとありましたよ。
で、昨日のコンサートは、Naas Makan(マカーンの人々)と題して、この場所で演奏するミュージシャンが勢ぞろいして、フュージョンな世界を見せてくれるという趣向。ドラム、エレキベース、トランペット、サックス奏者が、伝統音楽に現代のノリを添えている。民謡のほうから、デルタの”ジプシー”ミュージシャンたち、そして、シャーマンの音楽Zar(ザール)のひとたち。
もう、アーシーで、かっこいいったらない!
しかも、みんなほとんど普段着!!ショービジネスできらびやらかに脚色された大衆音楽の世界とは一線を画した、生活に根ざした音楽の土地との一体感を強く感じさせる、親密な音楽だ。
そのなかでも、強烈な引力を発していたのが、ザール歌手のオンム・サーメハ(サーメハのお母さん)。本名は、Fatma Emaraさんという(帰り際に買ったCDに書いてあった)。妖艶というのでは違う。その落ち着き払った目から発しているふくよかな包容力がすごいのだ。歌がうまいとか下手とかいうテクニックの問題をはるかに超えたところで、音楽が人間とスピリチュアルな世界との間を交信する機能を果たしていて、会場全体がその豊かな空間にどこまでも酔いしれていく感覚。
これが20LE(約350円)で堪能できるなんて、贅沢すぎます。
一人で勝手に盛り上がっているのも失礼なので、Youtubeを検索してみたら、このオンム・サーメハさんの歌がいくつかアップされていたので、おすそわけします。
カイロにいる人は、現場で体感せよ!!
というわけで、火曜日はNaas Makanの日、ザール・ミュージックを単独で味わえるのは、別途水曜日。
カイロの隠れ家的なライブハウス、MAKANは、なかなかな雰囲気のある場所。単にコンサートをやっているだけでなくて、こういう活動を通じて、死に瀕しているいくつかの希少な音楽の振興をはかっています。
公演やCD販売の収入の一部が、アーティストの生活の足しになっているのですね。買ったCDのライナーノーツを読んでいると、ザールの音楽家は全国で25人、ジプシー音楽で使われる、二つの音が出る笛ARGHOULの奏者は3人しかいないらしい。
せっせとコンサートに行って、友達にも宣伝して、彼らの生活を、音楽を、守っていきましょう!
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自己紹介:
インドで4年生活し、今度はエジプトへ!この国の人々の生態、面白情報をお届けします。
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