えじぷとの文化、芸術、エンターテインメント堪能記です。
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今年の年末年始は日本にならって6連休だったので、エジプト国内旅行を計画。
国内といっても、目的地はまたまたシナイ半島。でも、今回は地中海側。パレスチナのガザとの国境の街ラファに程近い、アルアリーシュ(Al Arish)という町だった。
前回参加したシナイ山ツアーの道中、ガイドさんがこの町で毎週木曜日にベドウィンの朝市が開かれると聞いて、それを見たくなったのだった。シナイの海といえば、十中八九シャルムッシェイフなど紅海側のリゾート地が出てくるなか、アルアリーシュは、シャルムには経済的に届かないエジプト人中流層の観光地として、夏はそれなりの賑わいを見せるのだそうだ。
おまけに、町を囲むようにして存在する湖一帯が自然公園になっていて、ペリカンやフラミンゴなどのバードウォッチングも楽しめるというから、これはなかなか楽しい旅行になるはずだった。ところが。
朝9時30分。代理店が送ってくれた運転手つきハイエースに家族4人で乗り込んで、いざ出発。
運転手さんはとってもジェントルでいい人だから、旅はますます楽しくなりそうな予感に満ちていた。
空港へ向かう道から左に折れて、車はイスマイレーヤ・ロードに乗り、地中海へまっしぐら。
乗ること約2時間。最初の料金所で、警察官のパスポート・チェック。シナイ方面に行く場合、こういうチェックが厳しい。やはり、イスラエル・パレスチナとの国境地帯になるからだろう。
ある程度時間がかかることは覚悟していたが、1時間たってもまだ動きがない。
警察官詰所のキタナイ便所で用を足して車に戻ると、運転手さんがパスポートを戻してくれて、
「でも、警察は、道路の反対車線に車をつけるように言うんです。理由はわかりませんが。」
と不安げに言う。
車は2~300mほど直進してユーターン。頭をカイロ側にむけ、先ほどの料金所に戻ってきた。
ポリスのなかでも一番偉そうなおじさんが近づいてきて、ドアを開ける。そして、一言。
「君たちは行ってはいけない。カイロに帰りなさい。」
抗弁の余地なし。代理店の人に電話で聞いたら、ちゃんとカイロの警察には許可をとっていて、運転手にもたせたというのに・・・・
代理店の人も、こんなのは始めてだという。法律で義務付けられているエスコートをつけるのが面倒くさかったのか、それともワイロがほしかったのか。一説には、ガザとのボーダーに建設中の分離壁工事を見せたくないというような事情もあるのでは、とも聞こえてくるが、真相はわからないままだ。
こうして一家はもと来た道を引き返し、夕方にはカイロに戻り、そして平凡な正月を家で迎えたのだった。
国内といっても、目的地はまたまたシナイ半島。でも、今回は地中海側。パレスチナのガザとの国境の街ラファに程近い、アルアリーシュ(Al Arish)という町だった。
前回参加したシナイ山ツアーの道中、ガイドさんがこの町で毎週木曜日にベドウィンの朝市が開かれると聞いて、それを見たくなったのだった。シナイの海といえば、十中八九シャルムッシェイフなど紅海側のリゾート地が出てくるなか、アルアリーシュは、シャルムには経済的に届かないエジプト人中流層の観光地として、夏はそれなりの賑わいを見せるのだそうだ。
おまけに、町を囲むようにして存在する湖一帯が自然公園になっていて、ペリカンやフラミンゴなどのバードウォッチングも楽しめるというから、これはなかなか楽しい旅行になるはずだった。ところが。
朝9時30分。代理店が送ってくれた運転手つきハイエースに家族4人で乗り込んで、いざ出発。
運転手さんはとってもジェントルでいい人だから、旅はますます楽しくなりそうな予感に満ちていた。
空港へ向かう道から左に折れて、車はイスマイレーヤ・ロードに乗り、地中海へまっしぐら。
乗ること約2時間。最初の料金所で、警察官のパスポート・チェック。シナイ方面に行く場合、こういうチェックが厳しい。やはり、イスラエル・パレスチナとの国境地帯になるからだろう。
ある程度時間がかかることは覚悟していたが、1時間たってもまだ動きがない。
警察官詰所のキタナイ便所で用を足して車に戻ると、運転手さんがパスポートを戻してくれて、
「でも、警察は、道路の反対車線に車をつけるように言うんです。理由はわかりませんが。」
と不安げに言う。
車は2~300mほど直進してユーターン。頭をカイロ側にむけ、先ほどの料金所に戻ってきた。
ポリスのなかでも一番偉そうなおじさんが近づいてきて、ドアを開ける。そして、一言。
「君たちは行ってはいけない。カイロに帰りなさい。」
抗弁の余地なし。代理店の人に電話で聞いたら、ちゃんとカイロの警察には許可をとっていて、運転手にもたせたというのに・・・・
代理店の人も、こんなのは始めてだという。法律で義務付けられているエスコートをつけるのが面倒くさかったのか、それともワイロがほしかったのか。一説には、ガザとのボーダーに建設中の分離壁工事を見せたくないというような事情もあるのでは、とも聞こえてくるが、真相はわからないままだ。
こうして一家はもと来た道を引き返し、夕方にはカイロに戻り、そして平凡な正月を家で迎えたのだった。
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男性
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国際文化交流
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自己紹介:
インドで4年生活し、今度はエジプトへ!この国の人々の生態、面白情報をお届けします。
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