えじぷとの文化、芸術、エンターテインメント堪能記です。
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どの国に出かけても、なにはなくともこれだけは確保したいもの。
ミネラル・ウォーター。
イスラエルのホテルに着いたのは夜10時頃。水を買いに出るのはおっくうな時間だが、うれしいことに机の上にコンプリメンタリーのミネラル・ウォーターがおいていった。それが、これ。
右側はその後自分で買ったボトルで、ヘブライ語で商品名が書かれている。読み方は忘れてしまったが、「湧き出る」というような意味だったと記憶している。
そして、左側の商品。聞くと、これがイスラエルの主流のお水だそうだが、その名も、「エデン」。
そりゃあ、水は命の源で、ミネラル・ウォーターというのは格別その鮮度や純度をアピールしなければならない宿命を負った商品だから、誰がやってもきっとこの名前になっただろうと思われる。
ちなみに、エデンのを源流として、ビション、ギホン、ヒデケル、ユーフラテスの4本の川が流れていた、ということになっているという。まさに、命の水の源流として、ミネラル・ウォーターのネーミングに使われないほうがおかしいのである。
ちなみに、エジプトでよく飲まれているミネラル・ウォーターにSIWA(シーワ)というのがある。西南部にある有名なオアシスからもらった名前で、エデンに比べると神聖さには欠けるが、やはり純度の高い水の湧き出る場所というイメージを喚起させる名前なのである。
かたや、僕の古巣インドでは、市場に多く流通していたのは、Bisleriという水で、これはヒマラヤの山の名前。あとはKIngfisherなんてのもあって、これはインドの国鳥なんだけど、もともとはビール造ってたところなので、インド的浄性という価値判断ではないネーミングではる。「いかにも」という名前はないなと思って、ネット検索してみたら、画像イメージこそないものの、以下のブランド名を発見。
1.GANGA(ガンジス川)
2.BURAHMAPUTRA(ブラフマプトラ川)
3.GANGOTLI(ガンゴトリー、ガンジスの源流)
世の中の花鳥風月すべてに神が宿るインドのこと、特に川はそのものが神様であるからして、ミネラルウォーターのネーミングにはぴったし。でも、そのわりにはこれにちなんだ名前は多くないのは、神への畏敬の念ゆえだろうか。ちなみに、ネットではある人が1番目の水のことを、聖なる川の名を語り品質管理を軽視しているなどと、ケチョンケチョンに酷評していた。
この業界で一番大胆なのは、イランかもしれない。
2003年、ドバイからテヘランに向かう機内で出てきた缶ジュース。その名も、
ZAMZAM
「その名も・・・」なんて言いながら、当時僕は「ザムザムなんて、変な響きのジュースだな。作ってる人たちは売る気あるんかいな。」くらいの無知ぶりだったのだけれど、その後、それがイスラームの聖地メッカに湧く聖水のことだと知り、改めてなるほどと合点がいったのだった。
ネットでこのZAMZAM社について検索してみたら、さらに面白いことがわかってきた。
このZAMZAM社は、ZAMZAM COLAとか、ZAMZAM ORANGEなどといった炭酸系飲料を中心に製造・販売しつつ、ミネラル・ウォーターも作っている。他方、ライバル社もいて、フランス資本を入れたMecca ColaとMuslim-Upというのがあったり、英国資本によるQibla Cola(キブラとは、礼拝のためにカーバ神殿の方角を示す印のこと)というのもあるのだそうな。どれも、根底に敵国であるアメリカに対する意趣返しというのが流れているように思うのは、僕だけではないだろう。
それにしても、ZAMZAMをミネラルウォーターに使うというのは、水が体と心両面を清めるという日本人の神道マインドから十分理解できる範囲だが、コーラだのセブンアップだの、骨が溶けそうなドリンクとイスラームの聖なるシンボルとの組み合わせについては、宗教を安っぽく貶めているような落ち着きのなさを感じるのだが、いかがなものだろうか?
ミネラル・ウォーター。
イスラエルのホテルに着いたのは夜10時頃。水を買いに出るのはおっくうな時間だが、うれしいことに机の上にコンプリメンタリーのミネラル・ウォーターがおいていった。それが、これ。
右側はその後自分で買ったボトルで、ヘブライ語で商品名が書かれている。読み方は忘れてしまったが、「湧き出る」というような意味だったと記憶している。
そして、左側の商品。聞くと、これがイスラエルの主流のお水だそうだが、その名も、「エデン」。
そりゃあ、水は命の源で、ミネラル・ウォーターというのは格別その鮮度や純度をアピールしなければならない宿命を負った商品だから、誰がやってもきっとこの名前になっただろうと思われる。
ちなみに、エデンのを源流として、ビション、ギホン、ヒデケル、ユーフラテスの4本の川が流れていた、ということになっているという。まさに、命の水の源流として、ミネラル・ウォーターのネーミングに使われないほうがおかしいのである。
ちなみに、エジプトでよく飲まれているミネラル・ウォーターにSIWA(シーワ)というのがある。西南部にある有名なオアシスからもらった名前で、エデンに比べると神聖さには欠けるが、やはり純度の高い水の湧き出る場所というイメージを喚起させる名前なのである。
かたや、僕の古巣インドでは、市場に多く流通していたのは、Bisleriという水で、これはヒマラヤの山の名前。あとはKIngfisherなんてのもあって、これはインドの国鳥なんだけど、もともとはビール造ってたところなので、インド的浄性という価値判断ではないネーミングではる。「いかにも」という名前はないなと思って、ネット検索してみたら、画像イメージこそないものの、以下のブランド名を発見。
1.GANGA(ガンジス川)
2.BURAHMAPUTRA(ブラフマプトラ川)
3.GANGOTLI(ガンゴトリー、ガンジスの源流)
世の中の花鳥風月すべてに神が宿るインドのこと、特に川はそのものが神様であるからして、ミネラルウォーターのネーミングにはぴったし。でも、そのわりにはこれにちなんだ名前は多くないのは、神への畏敬の念ゆえだろうか。ちなみに、ネットではある人が1番目の水のことを、聖なる川の名を語り品質管理を軽視しているなどと、ケチョンケチョンに酷評していた。
この業界で一番大胆なのは、イランかもしれない。
2003年、ドバイからテヘランに向かう機内で出てきた缶ジュース。その名も、
ZAMZAM
「その名も・・・」なんて言いながら、当時僕は「ザムザムなんて、変な響きのジュースだな。作ってる人たちは売る気あるんかいな。」くらいの無知ぶりだったのだけれど、その後、それがイスラームの聖地メッカに湧く聖水のことだと知り、改めてなるほどと合点がいったのだった。
ネットでこのZAMZAM社について検索してみたら、さらに面白いことがわかってきた。
このZAMZAM社は、ZAMZAM COLAとか、ZAMZAM ORANGEなどといった炭酸系飲料を中心に製造・販売しつつ、ミネラル・ウォーターも作っている。他方、ライバル社もいて、フランス資本を入れたMecca ColaとMuslim-Upというのがあったり、英国資本によるQibla Cola(キブラとは、礼拝のためにカーバ神殿の方角を示す印のこと)というのもあるのだそうな。どれも、根底に敵国であるアメリカに対する意趣返しというのが流れているように思うのは、僕だけではないだろう。
それにしても、ZAMZAMをミネラルウォーターに使うというのは、水が体と心両面を清めるという日本人の神道マインドから十分理解できる範囲だが、コーラだのセブンアップだの、骨が溶けそうなドリンクとイスラームの聖なるシンボルとの組み合わせについては、宗教を安っぽく貶めているような落ち着きのなさを感じるのだが、いかがなものだろうか?
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COMMENT
無題
巡礼に行った人からおみやげで頂くことが多いベストワンは、ザムザムの泉の水がボトルにつめこまれたものです。
商品名は忘れましたが、マッカでしか売ってないのかな?
話がそれますが、エジプトの某有名サッカーチームの選手が、日本語でコカコーラと書かれたTシャツを着ていたら、どこぞのおばかな新聞が、それをヘブライ語と勘違いしその選手をイスラエルの犬と呼んだと聞きました。
その後誤解がとけたのか、新聞社は謝罪したのかなどご存知ですか?
商品名は忘れましたが、マッカでしか売ってないのかな?
話がそれますが、エジプトの某有名サッカーチームの選手が、日本語でコカコーラと書かれたTシャツを着ていたら、どこぞのおばかな新聞が、それをヘブライ語と勘違いしその選手をイスラエルの犬と呼んだと聞きました。
その後誤解がとけたのか、新聞社は謝罪したのかなどご存知ですか?
無題
アーヤ様
とてもおもしろい話を教えてくださって、ありがとうございます。その日本語ーヘブライ語間違い事件そのものを知りませんでした。メディア関係者に聞いて、その後の顛末がわかったらお知らせしますね。
とてもおもしろい話を教えてくださって、ありがとうございます。その日本語ーヘブライ語間違い事件そのものを知りませんでした。メディア関係者に聞いて、その後の顛末がわかったらお知らせしますね。
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インドで4年生活し、今度はエジプトへ!この国の人々の生態、面白情報をお届けします。
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