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えじぷとの文化、芸術、エンターテインメント堪能記です。 twitter: @sukkarcheenee facebook: http://www.facebook.com/koji.sato2
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International Prize for Arabic Fiction。アラブ首長国連邦のEmirates Fuondationの支援を受けて創設された文学賞は、Arabic Bookerと称されているという。実際に、英国のブッカー賞と提携関係にあると記事には書かれており、受賞作は英訳され広く海外に普及することが約束されているという。

新聞報道によると、今年の受賞者は、エジプト人作家のYoussef Zeidan著、”Azazeel。"どこかで見たタイトルだと思ったら、ロシアの売れっ子作家、ボリス・アクーニンの小説の題名が同じ、『アザゼル』だった。堕天使という説もあるが、一般には悪魔のことを言うらしい。

この小説、エジプト大手出版社シュルークから出てたいへんよく売れているようだが、自分には原文で読む能力はないので、作品の解説や評価は少なくとも英訳が出るまでは出来ようもない。新聞やネット記事のごくごく簡単な概略しか紹介できないわけだが、5世紀のエジプトやシリアを舞台にしたキリスト教の布教と定着を背景にし、聖者セロと神学者ネストリウスの対立が描かれるなかで、セロを特に暴力的に描いたことが、現在、エジプトのコプト教司祭たちを激怒させているのだと言う。

コプト側は、教会の教義に関わるインターナルな問題を、イスラム教徒の一個人が勝手な解釈をしてそれを流布させるのがけしからん、と言っているようだが、作家のユーセフ氏は意に介さず、むしろ、現在はイスラム教が社会と文化に圧倒的影響力をもつエジプトの、そのイスラム前の歴史を知り、伝えることは、いまの自分たちを理解することに役立つ、と主張している。

たまたま見つけたキリスト教系と思われる下記ブログでは、一見合理的説明に思われるユーセフ氏のものいいに対し、それだったら預言者ムハンマドを暴力的に描く小説を書いてみろ、と憤りを隠さない。その宗教の信者であれば、その教団のなかで聖者とあがめられる偉人を悪魔呼ばわりされて怒らないほうがおかしい。

http://stfrancismagazine.blogspot.com/2008/12/youssef-zeidan-cheap-no-guts.html

表現の自由と宗教間の融和の問題は、エジプトでもなかなかに深刻なようである。

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