えじぷとの文化、芸術、エンターテインメント堪能記です。
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2009年11月に近代文藝社から出版されたばかりのナギーブ・マフフーズ(Naguib Mahfouz)著『泥棒と犬』(Al-liss wa-l-kilab)。を読んだ。同じく日本語で読める『バイナル・カスライン』と比べてコンパクトな200ページの中篇で、集中力のない僕も3,4日で読み終えた。手下の男にはめられて刑務所に放り込まれ、そのうちにその男に妻を寝取られた主人公が、裏切り者の二人と、自分が大衆の味方として窃盗を働くことを擁護してきた思想的シンパで、ナセル革命後に方向転換して権力者の手先となった男に対して、復讐をしかけて、もろくも失敗し続けて破滅するという物語。
単純といえば単純なプロットだが、当時のカイロの社会状況や、主人公が身を寄せるスーフィー教壇の雰囲気が行間から漂ってきて、むしろそっちのほうを楽しく読んだ。
『泥棒と犬』も『バイナル・カスライン』(河出書房新社)も、アラビストで大使を歴任した塙治夫氏が翻訳されている。塙氏の翻訳では他に、『ナギーブ・マフフーズ短編集』(近代文藝社)、『シェヘラザードの憂鬱』(河出書房新社)を読むことが出来る。
単純といえば単純なプロットだが、当時のカイロの社会状況や、主人公が身を寄せるスーフィー教壇の雰囲気が行間から漂ってきて、むしろそっちのほうを楽しく読んだ。
『泥棒と犬』も『バイナル・カスライン』(河出書房新社)も、アラビストで大使を歴任した塙治夫氏が翻訳されている。塙氏の翻訳では他に、『ナギーブ・マフフーズ短編集』(近代文藝社)、『シェヘラザードの憂鬱』(河出書房新社)を読むことが出来る。
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